SPring-8, the large synchrotron radiation facility

Speaker : TAKAHASHI Eiji

Language : Japanese

Affiliation : 理化学研究所　光量子工学研究領域　アト秒科学研究チーム

Title : 理研におけるアト秒軟Ｘ線レーザー開発とその展望

Abstract :
　レーザー光からの直接的波長変換である高次高調波発生は，時間的・空間的にフルコヒーレントな短波長光を発生させる手法として注目を集めてきた．近年，超短パルスレーザー技術に支えられ，発生光子エネルギーは 1.5 keV にまで拡大されており，さらに極端紫外から軟 X 線域において瞬間パワーがギガワット級の高次高調波光源が実現されている．また 2014 年には，これまで不可能とされてきた円偏光の高調波発生が報告され，磁性体研究にフルコヒーレント且つフェムト秒のパルス幅の光が利用できる環境が整いつつある．
　セミナーでは，高次高調波研究の歴史を概観するとともに，アト秒発生や関連レーザー技術等を紹介し，現在我々が進めている 強磁性体の MCD 観測を目指したアト秒光源について議論をする予定である．

Organaizer：Nakamura Tetsuya
e-mail: nakaspring8.or.jp
PHS: 3244