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SPring-8ユーザ協同体(SPRUC)研究会


研究会の名称

文化財研究会

研究会連絡先(問い合わせ窓口)

氏名: 田中 眞奈子
住所: 〒110-8714  東京都台東区上野公園12-8
電話: 050-5525-2285
email: tanaka.manako (at) fa.geidai.ac.jp

研究分野

物質応用

関連するビームライン

BL01B1, BL08W, BL20XU, BL20B2, BL28B2, BL37XU, BL43IR, BL47XU

研究会の概要、活動目標・目的

放射光の文化財研究への応用は、日本では世界に先駆け1987年にPFで行われた。現在では第三世代のSPring-8の高輝度・高エネルギー放射光を用いて、文化財科学や考古学の広範な研究が行われ、陶磁器、ガラス、木製仏像、金属文化財、絹、漆、石製品、絵画などに関して数々の特色ある研究成果が得られている。116 keV励起の高エネルギーXRF、直径1 μm以下のマイクロビームX線分析、200 keV高指向性の平行光によるCTなど、SPring-8の優れた特長を持つX線を利用すると、文化財の非破壊高感度X線分析が可能となる。本研究会は、文化財研究における放射光のさらなる利用促進を図るとともに、先進的・国際的研究成果の輩出に貢献することを目的とする。また、SPring-8次期計画(SPring-8-U)で文化財研究分野が期待する光源・ビームライン・手法への要望や提言を取りまとめることで、次期計画の推進に貢献することも目的とする。この実現に向け、以下の活動を行う。

  1. SPring-8次期計画(Spring-8-U)への文化財分野の利用者からの要望や課題について意見交換し、放射光利用研究の高度化につながる具体的な性能や手法の提案を行う。
  2. 本研究会や学会等を通じて、SPring-8における最新の分析技術・解析手法のノウハウや、文化財分野における研究成果を利用者および潜在的利用者に提供し、議論や情報交換・広報活動を行う。さらなる利用拡大や、装置担当者と利用者の連携を図る。NanoTerasu(ナノテラス)、中性子やミュオンといった近隣分野との協力・相補利用の推進にも力を入れ、「量子ビームの文化財応用」に関するシンポジウムなども開催する。
  3. S2015A期から2018B期までの「社会・文化利用課題」の設定期間においては、本研究会は文化財分析技術ワークショップをはじめとする様々な活動に協賛や後援をしてきた。2020A期から考古学や文化財科学等の分野の課題を審査するための「人文・社会科学分科会」が新設されたため、引き続き文化財分野における放射光の活発な利用促進・啓蒙活動を行っていく。


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