研究会の名称
地球惑星科学研究会
研究会連絡先(問い合わせ窓口)
氏名: | 石井 貴之 / 鳥取大学 |
住所: | 〒682-0193 鳥取県東伯郡三朝町山田827 |
電話: | 0858-43-1215 |
email: | takayuki.ishii (at) okayama-u.ac.jp |
研究分野
物質基礎
関連するビームライン
BL04B1, BL10XU, BL35XU, BL22XU, BL20B2 ほか多数
研究会の概要、活動目標・目的
SPring-8では、マルチアンビルプレスやダイヤモンドアンビルセル等の高圧装置を用いた地球惑星深部物質の先端的研究が盛んに行われている。また、地球外由来の極微量天然試料(隕石、宇宙塵、彗星塵及び「はやぶさ」に代表されるサンプルリターン計画による小惑星表土)に対する物質科学研究でも先端的な成果が得られている。それらの研究では、高温高圧状態あるいは微小領域の試料に対して、X線回折やイメージング、蛍光分析による元素分析等の手法を適用し解析が行われている。現在、地球および太陽系物質科学の先端的研究には、SPring-8における放射光X線を用いた測定が必要不可欠な手段となっている。さらに近年ではX線ラマン散乱法やX線非弾性散乱、X線発光分光、X線メスバウアー分光法といった測定法を用いた極限環境での新たな物性測定が試みられており、地球深部や太陽系物質に対する研究が大きく進展している。
以上のような現状を踏まえて、地球惑星科学研究会が目標・目的とする項目は、下記のとおりである。
- SPring-8ユーザーおよび将来ユーザーとなる地球惑星科学関連分野の研究者が、放射光を用いた最新の研究と実験技術に関する発表および討論を行い、研究者間の交流・意見交換と情報共有を行う。
- 地球惑星科学分野における放射光X線利用の世界的動向を踏まえて、SPring-8において今後展開していくべきサイエンスについての議論や、関連ビームラインのビーム特性・測定装置の高度化についての議論を行う。特にビームライン再編に向けて、サイエンスと装置技術の両面から議論し、施設側に積極的な提言を行う。
- 関連するビームラインの担当者との密接な議論により、ユーザー側からの新規導入装置・ソフトウェアなどについての議論やユーザー導入装置の保守点検状況の確認などを行う。さらに、新規ユーザーの開拓のための実験・分析の汎用化・リモート測定などについて、ユーザーとビームライン担当者が協働して方策を議論する。