SPring-8ユーザ協同体(SPRUC)研究会
研究会の名称
  • ナノデバイス科学グループ

研究会プログラムオフィサー
氏名: 大野 英男
所属: 東北大学電気通信研究所
研究会連絡先(問い合わせ窓口)
氏名: 小野 輝男
所属: 京都大学化学研究所
電話 / FAX: 0774-38-3103
e-mail: ono(at)scl.kyoto-u.ac.jp

- 研究会グループの概要、活動目標

スピンと電荷の自由度を物質の多様な”機能”として活かす不揮発性磁気メモリやマイクロ波発振器などのナノスピンデバイスの研究において、日本は多様な製品を産み出す学術基盤を有しており、世界をリードしている。ナノスピンデバイスには、高速に、低電圧で、かつ高耐久で、高い拡張性を持つなど、強誘電体メモリーではできないことが実現できるという特徴があり、省エネルギーや安全安心を確保する現代には不可欠な重要分野となっている。しかし現在の多くの研究では、大部分が電気的測定とシミュレーションに頼っており、実際に中がどうなっているかが分からないままである。そこで放射光を多角的に利用することによりマクロ測定で起こっている現象をミクロレベルで理解し、スピントロニクス材料のさらなる性能向上を図ることが喫緊の課題である。  「ナノデバイス科学」研究グループでは、構造・電荷・スピンを捉える種々の先端放射光ツールを駆使した包括的な解析アプローチにより、ナノスピンデバイス研究において個別の取り組みでは実現しえない情報の共有やノウハウの蓄積によるシナジー効果を創出することを目標とする。この活動を通じて「放射光による物質デザイン・ナノデバイス創成」という新分野を作り上げ、サステナブル社会の実現を加速する新奇高性能機能性材料及びデバイスの実現を目指す。

研究グループの活動履歴と今後の計画
2015年5月 新分野創成利用課題に利用申請、採択。2015B期よりBL08W、BL13XU、BL25SU、BL39XUにて利用実験を開始
2015年9月4日 第1回 実用スピントロニクス新分野創成研究会をSPring-8 放射光普及棟・中講堂にて開催
2015年11月 新分野創成利用課題2016A期にビームタイム申請。
2016年3月10日 第2回 実用スピントロニクス新分野創成研究会を田町グランパークにて開催
2016年8月19日 第3回 実用スピントロニクス新分野創成研究会を東京大学本郷キャンパスで開催
2017年3月23日 第4回 実用スピントロニクス新分野創成研究会を名古屋工業大学で開催
2017年8月18日 第5回 実用スピントロニクス新分野創成研究会を東京駅八重洲ホールにて開催
2018年3月6日 第6回 実用スピントロニクス新分野創成研究会をSPring-8放射光普及棟で開催
2018年9月6日 第7回 実用スピントロニクス新分野創成研究会を関西学院大学 東京丸の内キャンパスで開催
2019年3月7日 第8回 実用スピントロニクス新分野創成研究会を京都大学化学研究所で開催
2019年10月2日 第9回 実用スピントロニクス新分野創成研究会を東京駅八重洲ホールで開催

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