研究会の名称
顕微ナノ材料科学研究会
研究会連絡先(問い合わせ窓口)
氏名: | 大河内 拓雄 |
住所: | 〒678-1297 兵庫県赤穂郡上郡町光都3-1-2 |
電話: | 0791-58-0409 |
email: | o932t023 (at) guh.u-hyogo.ac.jp |
研究分野
物質基礎 ・ 物質応用 ・ 計測
関連するビームライン
BL17SU, BL25SU, BL09XU, BL37XU, BL27SU
研究会の概要、活動目標・目的
放射光を使った顕微分光・イメージング技術の発展は大きな発展を遂げている。それは高輝度・偏光・超短パルス光という放射光の特性と、電子分光装置や顕微鏡の技術の最近の発展に起因している。SPring-8では高分解能の分光型低エネルギー/光電子顕微鏡(SPELEEM)と、汎用型PEEM(FOCUS PEEM)との相補利用により、精密な静的観察から時分割など技巧的な測定まで、様々なユーザー実験の要望に答えている。
本研究会ではこれらの手法を利用して、エレクトロニクス・スピントロニクス材料等のナノ分光を中心に、その時間分解解析、グリーンエネルギー材料・電池材料など産業応用への展開、強相関電子系物質の電子・磁気構造解析、さらには空間・エネルギー・外場などのパラメーターに依存する膨大な物性データから未知の物性や相図を導き出す物質インフォマティクスなど、幅広い分野の物性研究を展開している。本研究会の大きな目的は、このように発展を遂げてきている「顕微ナノ材料科学」をさらに技術・利用研究の両面から発展させ、世界に冠たる成果を出すために、互いのノウハウの交換等を行なうための国内研究者の交流を行うことである。特に第7期は、SPring-8内で進んでいるビームライン再編に備え、装置群の編成やアップグレード、新規導入に関する構想を固めることが急務である。
本研究会で毎年開催される、日本表面真空学会の放射光研究部会、プローブ顕微鏡研究部会との合同シンポジウムでは、SPRUC討論会を通じて利用や開発に関する動向調査や将来計画の議論を行うとともに、ユーザーグループの新規開拓や異分野融合に資する情報交換や議論を積極的に進めていく。BL09XU、BL27SUおよびBL37XU含め、SPRUC内の他の研究会における硬X線を含めた顕微分光・イメージング技術やその利用研究に関する相互の情報交換や連携にも重点を置く。さらには、海外との連携も強めると同時にSPring-8の成果の国際的な発信に努める。