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SPring-8ユーザ協同体(SPRUC)研究会


研究会の名称

放射光構造生物学

研究会連絡先(問い合わせ窓口)

氏名: 栗栖 源嗣
住所: 〒565-0871 吹田市山田丘3-2
電話: 06-6879-8604
email: gkurisu (at) protein.osaka-u.ac.jp

研究分野

生命科学

関連するビームライン

BL12B2, BL26B1, BL32XU, BL38B1, BL41XU, BL44XU, BL45XU

研究会の概要、活動目標・目的

タンパク質や核酸などの巨大生体分子の立体構造解析は、生命現象を理解するために、また合理的医薬品設計やタンパク質工学など産業利用のためにも、今や欠くことのできない研究手法である。現に、タンパク質立体構造データベース(PDB)に登録されている構造情報の多くは結晶解析法で得られたものであり、なかでも放射光を利用した原子分解能の立体構造解析は必要不可欠の研究手法となっている。さらに近年は、X線小角散乱や振動分光法、XAFS、CryoTEMや核磁気共鳴(NMR)などの多様な手法を併用した相関構造生物学研究が精力的に推進され、分子構造の詳細にさらに迫っている。  多様な生命機能を担う生体高分子はその性状も多様で、放射光ビームラインに求められる性能も試料の多様性と同様幅広い。SPring-8ではJASRIが運用する共用ビームラインだけでなく、理化学研究所や大阪大学蛋白質研究所などが管理運用するビームラインも存在しており、利用研究者の所属機関も広く産学官にわたっており、利用においてもスペクトルが広い。これらの多様な研究環境を有効に活用していくため、2017年度に開始された「創薬等先端技術支援基盤プラットフォーム(BINDS)」事業では、CryoTEMやNMRなど放射光以外の手法との連携が進められている。また、大きく進展したXFELの利用についても解析の多様化を他の手法と連携して進めている状況にある。  こうした中、2021年度よりSPring-8におけるCryoTEMの共用も開始され、BL38B1におけるbioSAXSとともにL1分科会に加わった。2022年度には分科会もSB分科会として再編され、BINDS事業も和文名称が「生命科学・創薬研究支援基盤事業」と変更の上で開始された。利用においてはDX化が大きく進展し、利用者と施設とつなぐ枠組みにも刷新が必要となっている。また、NanoTerasuの運用開始およびSPring-8-II計画にも利用者としての対応が求められている。以上のような構造生物学を取り巻く現状を踏まえ、本研究会はSPring-8と構造生物学研究者を繋ぐ役割を担い、放射光構造生物学のさらなる発展を目指すことを目的とする。



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