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SPring-8ユーザ協同体(SPRUC)研究会
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研究会の名称 文化財研究会
研究会の概要、活動目標・目的 文化財の研究では嘗ては歴史学的アプローチが主であったが、X線分析装置などの非破壊計測技術の進歩と普及により、自然科学的アプローチが広範囲で行われるようになった。放射光の文化財分析への応用は、PFを使って我が国で世界に先駆けて行われ、第三世代の高輝度・高エネルギーのSPring-8放射光の特色を生かした、文化財、考古学への応用も進んでいる。これまでに古代銅鏡(三角神獣鏡など)の起源解析、木製仏像等の樹種判定、陶磁器の産地・起源解明、古代の絹、漆など有機材料解析等々の特色ある研究成果が得られている。またESRFなど欧米の放射光では絵画等の研究にも広く応用され、ゴッホの絵の研究などで著名な成果が得られている。また、このような文化財への科学的アプローチによって、古い材料や技術から貴重な、ときには新しい情報を引き出すこともでき、「もうひとつの材料科学」とも呼ばれている。 |