SPring-8ユーザ協同体(SPRUC)研究会

研究会の名称

軟X線光化学研究会

関連旧研究会:内殻励起ダイナミクス研究会(齋藤則生・産総研)、軟X線実験技術研究会(上田潔・東北大)

研究会連絡先(問い合わせ窓口)
氏名: 安達 悠子
住所: 〒305-8568 つくば市梅園1−1−1、中央第2、産総研
電話 / FAX: 029-861-5672 / 029-861-5673
e-mail: yuko-adachi( at )aist.go.jp

研究会の活動目標・目的

 本研究会は原子・分子・表面・固体等の内殻励起状態に関わる研究および軟X線実験技術について現状分析し、次世代における軟X線を利用した研究について議論することを目的とする。内殻電子の励起、イオン化とその緩和過程、およびそれらによって誘起される分子変形、脱離や反応等のダイナミクスについては、各国の放射光施設の軟X線ビームラインにおける励起光エネルギーの分解能の向上、X線自由電子レーザの利用とともに、急速に研究が進展している。本研究会の第一の目標はこのような現状を原子や小さい分子だけでなく、クラスターや表面およびイオン等を含み、ガスフェイズを中心とした軟X線を利用した反応や広く内殻励起に関連するダイナミクスの研究に関して、正確に分析することにある。また世界における研究の現状を掌握するため、国内学会だけでなく積極的に国際研究集会に参加して、情報の収集とSPring-8における研究成果の宣伝に努める。このような国の内外の現状分析に基づき、次のブレイクスルーを引き起こすにはどのような計測技術の開発が必要となるか、あるいはどのような特性を持った次世代ビームラインあるいは次世代光源が必要となるかを議論することが、第二の目標である。内殻励起状態ダイナミクスの探索はこれまでも軟X線光源の進歩と共に新たな展開を見せてきた。SPring-8においても、X線および真空紫外線自由電子レーザ(SACLA、SCSS)のユーザ利用が開始され、新たな光源の利用による内殻励起状態ダイナミクスの研究における新たな展開の方向性、あるいは新たな光源の性能をフルに活かすにはどのような計測手法の開発が必要なのかについても広く議論したい。


Feedback