SPring-8ユーザ協同体(SPRUC)研究会

研究会の名称

スピン・電子運動量密度研究会

研究会連絡先(問い合わせ窓口)
氏名: 小泉 昭久
住所: 〒678-1297 兵庫県赤穂郡上郡町光都3-2-1
電話 / FAX: 0791-58-0529/0791-58-0146
e-mail: akihisa( at )sci.u-hyogo.ac.jp

研究会の概要、活動目標・目的

 本研究会では、BL08Wで行われている(磁気)コンプトン散乱実験を利用した研究の支援・発展に関わる活動を行う。現在、BL08Wには、115keV X線による高分解能コンプトン散乱スペクトロメータと、182keV楕円偏光X線を利用できる磁気コンプトン・プロファイル測定装置が設置されており、いずれも、世界最高水準の性能を有している。これらの実験により、電子やスピンの運動量密度分布を測定することができ、酸化物超伝導体、重い電子系物質、水素吸蔵合金、形状記憶合金、巨大磁気抵抗物質、磁性多層膜、液体・溶融金属など、様々な物質の電子・軌道状態の研究が行われている。 本研究会は、このような研究の流れを確固なものとすべく、コンプトン実験における基盤的技術や知識を蓄積・共有するとともに、将来研究に向けての基礎技術の開発を目指す。 また、次に挙げるような特徴を活かし、研究分野の裾野を広げてゆきたい 。
1)高エネルギーX線を利用するため、バルクの情報が得られる。
2)試料の形態(固体、液体、気体)によらず測定可能である。
3)温度、磁場、圧力などに関する実験的制約が少ない。

このような利点を考えれば、非破壊測定 や その場実験 など産業分野における利用も期待される。


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