SPring-8ユーザ協同体(SPRUC)研究会

研究会の名称

原子分解能ホログラフィー研究会

ホームページ

https://sites.google.com/site/atomicholography/

研究会連絡先(問い合わせ窓口)
氏名: 八方 直久
住所: 〒731-3194 広島県広島市安佐南区大塚東3-4-1
電話 / FAX: 082-830-1553
e-mail: happo(at)hiroshima-cu.ac.jp

研究分野

生命科学・物質基礎・計測

関連するビームライン

BL07LSU, BL13XU, BL25SU, BL37XU, BL39XU

研究会の概要、活動目標・目的

原子分解能ホログラフィー研究会は蛍光X線・光電子ホログラフィーという先端構造解析技術を核としています。本技術は、特定の構造モデルを仮定することなく、注目した元素まわりの3次元原子配列を直接可視化できます。周期構造を前提とするX線回折では得ることのできない結晶中のドーパントのサイト決定に威力を発揮します。さらに、周囲の原子の歪みにも敏感であるため、ドープ系だけでなく混晶系の格子歪みの評価にも適用可能です。半導体、超伝導体、磁性材料、構造材料などにおけるドーパントの構造状態や強誘電体における格子歪みなどを解明した実績があり、物性や機能の発現機構に対する原子レベルの知見を提供してきました。

これらの新しい原子配列情報に、研究者が自由にアクセスできるようにプラットホームを整え、原子分解能ホログラフィーが構造解析における1ツールとして利用できるようにしていくのが、本研究会の目的です。第1期 - 第3期までで、SPring-8における測定技術の基礎を確立し、多岐にわたる物質系に展開してきました。本技術を利用する研究者数も大幅に増加しており、プラットフォーム整備も着実に進んでいます。第4期では、時分割測定、価数選択測定、外場中の測定、極低温における測定など、発展的な測定技術の開発・確立に向けた活動を行います。研究会における参加者同士の交流を通して、多様な分野からの要望を取りまとめ、技術開発に反映させたいと考えています。


Feedback