SPring-8ユーザ協同体(SPRUC)研究会
研究会の名称
  • コヒーレント構造科学研究会

研究会連絡先(問い合わせ窓口)
氏名: 大和田 謙二
所属: 量子科学技術研究開発機構
電話: 0791-58-1045
e-mail: ohwada.kenji(at)qst.go.jp

研究分野

物質基礎、計測

関連するビームライン

BL11XU, BL13XU, BL19XU, BL22XU, BL29XU, BL39XU

研究会グループの概要、活動目標

第3世代放射光源の登場以降、実験遂行上十分な空間・時間コヒーレンスを持つ X 線の利用が可能となり、測定技術・解析手法の開発が急ピッチで行われてきた。 その結果、物質・材料研究領域の放射光ユーザーにとってもコヒーレンス利用が手 の届く所まで来ている。コヒーレンスの利用はnm 級分解能による非一様系のイメー ジングのみならず、その波面制御性を駆使した位相欠陥や位相特異点、局在現象等 の可視化に力を発揮する。しかしながら、ユーザー間において最先端コヒーレンス 利用の研究成果の展開や技術の共有は十分にはなされてはいないように思える。 本研究会は、コヒーレンス利用全般に関する情報・技術を研究会等を通じて収集・ 共有・議論し、SPring-8 アップグレードに並行するビームライン高度化へ向けた具 体的な研究構想を提案することを目的とする。コヒーレンス利用により、「材料」に おける大域的性質(マクロの非一様性)とそれらを構成する「物質」の局所的性質 (ミクロの完全性)の相関の解明や空間のトポロジーや対称性により巨視的量子状 態を獲得する物質相の可視化等に取り組み、次世代物質科学の一翼を担う事を目指 す。 本研究会においては、コヒーレンス利用を軸としつつ、他研究分野との連携や新 規研究分野の開拓の可能性を探り、もってSPring-8 における物質科学研究に貢献す る。これらの活動は他のSPring-8 ユーザー共同体研究会や関連学会、関連機関、研 究集会との連携の下で進める。


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