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SPring-8ユーザ協同体(SPRUC)研究会 |
研究会の名称 光・磁性新素材産学連携研究会
研究分野 物質基礎・物質応用 関連するビームライン BL02B1, BL02B2, BL25SU, BL28XU, BL39XU, BL46XU, BL47XU
研究会の概要、活動目標・目的 光や磁性を示す物質は、エレクトロニクス、メモリー、センサーなど様々な先進材料として利用され、新しい工業部素材を生み出す重要な役割を担っている。この光・磁性新素材開発における産業界の課題について、産学が一緒になって議論し、解決の糸口を見いだすために、(独)日本学術振興会産学協力研究委員会の第147委員会アモルファス・ナノ材料が設立され、2013年10月から5年間の計画で委員会が活動を開始した。この委員会は、産学の約90名の研究者・技術者で構成され、磁石材料、電磁機能材料・デバイス、光電機能材料の基礎物性から材料プロセスまで幅広い研究領域を網羅している。ここで議論される課題の解決には、我が国の先進の材料計測技術の活用が極めて有効であることは明白である。特に、ナノX線ビームを用いたピンポイント分析や軟X線分光・イメージングや回折XAFSなどの新しい分光・回折・イメージング技術が開発されているSPring-8は、極めて魅力的である。 そこで、SPRUCの研究会としてはこれまでにない試みとして、主にSPring-8の利用経験がない産学の研究者や技術者で構成される本委員会が、光・磁性新素材産学連携研究会をSPRUCの研究会として提案する。磁石材料、電磁機能材料・デバイス、光電機能材料の技術開発における産業界および学術界の課題を、SPring-8ユーザーコミュニティーの中で提示して議論し、解決するためのSPring-8の活用方法を討議し、具体的な課題解決の取り組みに結びつけたい。この研究会提案は、既存のSPRUCの枠組みの外のポテンシャルユーザー開拓と、SPring-8利活用のより効果的な宣伝を目標とする。 具体的な活動は、第147委員会で開催される磁石材料、電磁機能材料・デバイス、光電機能材料の技術開発に関わる様々な取り組みとの共催で活動を行うことで、SPring-8ユーザーが当該分野の産業界の課題を的確に把握しSPring-8を用いた研究開発を提案する場とすると共に、委員会のメンバーは産業の課題にSPring-8の諸技術をどう活用できるかを学ぶ場としたい。これらの議論を通して、SPring-8の産学連携研究開発の活動を強力に推進するための研究会とし、ポテンシャルユーザーが提案する新しい形の研究会のモデルケースとしたい。 |