SPring-8ユーザ協同体(SPRUC)研究会

研究会の名称

構造物性研究会

研究会連絡先(問い合わせ窓口)
氏名: 久保田 佳基
住所: 〒599-8531 堺市中区学園町1-1
電話: 072-254-9193
e-mail: kubotay( at )p.s.osakafu-u.ac.jp

研究分野

物質基礎、物質応用

関連するビームライン

BL02B1, BL02B2, BL04B2, BL08W, BL10XU, BL11XU, BL13XU, BL15XU, BL16XU, BL16B2, BL19LXU, BL19B2, BL22XU, BL35XU, BL38B1, BL40XU, BL43LXU, BL44B2, BL46XU

研究会の概要、活動目標・目的

SPring-8における構造物性研究は、強相関電子系物質、フラーレン関連物質、有機固体、磁性体、誘電体材料、半導体、金属等の新奇な物性の起源にかかわる結晶構造の特徴を解明するために行われ、物理学・化学・地球科学などの幅広い分野にわたる多くの研究者により多数の成果を輩出してきた。SPring-8 の建設から10年以上が経過し、測定法やデータ解析法の急速な進展により、SPring-8の構造物性研究への要望も単純な結晶構造解析にとどまらず、回折・散乱、分光、イメージングなどの手法を組み合わせた多角的な計測や、温度、光、圧力、電場、ガス雰囲気などの外場に対する応答を調べるダイナミクス研究へと、SPring-8のもつ光源の特性を生かした先端研究へと様変わりしつつある。

「構造物性研究会」は、物理学、物質科学・材料科学、化学、地球・惑星科学、環境科学に係わる様々な物質群、また、それらによって形作られるナノ・メゾ構造および複合材料の産み出す新規な物性現象の機構解明を実現するための研究者集団であり、SPring-8における構造物性研究のコアとなることを目指し結成するものである。

本研究会の主な活動内容は、

  1. SPring-8のパルス特性を利用した外場と同期した時分割測定による構造ダイナミクスの研究
  2. 単結晶構造物性・粉末構造物性研究
  3. 低エミッタンスを利用した薄膜化した材料の構造物性研究
  4. 光照射下やデバイス化した材料の動作環境下での物性同時測定
  5. 高圧・極低温下での物質探索を目指した構造物性研究
  6. 測定・解析法のルーチン化による、物質開拓を目指したユーザーの取り込み
などである。構造物性研究を必要とするサイエンスとそれに最も適合した実験手法を議論し、それらをSPring-8の高度化への要望として提言していきたい。また、SPring-8次期計画にある高品質ビームを使った新しい構造物性研究の可能性についても議論していきたい。

上記のような本研究会の活発的な活動により、先導的な構造物性研究を実現し、様々な材料・物質群の構造物性の普遍的な研究技術基盤を創り出すことにより、研究分野や材料の異質性を解消し、分野の横断的融合を目指す。

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