SPring-8ユーザ協同体(SPRUC)研究会

研究会の名称

マイクロ・ナノイメージングと生体機能研究会

研究会連絡先(問い合わせ窓口)
氏名: 伊藤 敦
住所: 〒259-1292 神奈川県平塚市北金目4-1-1
電話 / FAX: 0463-58-1211 ext. 4148/0463-50-2017
e-mail: aeito( at )keyaki.cc.u-tokai.ac.jp

研究分野

生命科学・計測

関連するビームライン

BL20XU, 20B2, 37XU, 47XU

研究会の概要、活動目標・目的

本研究会は、主に生体の高次機能解明のための構造観察を目的として、マイクロ・ナノイメージングをキーワードに、タルボ干渉計、回折顕微法、タイコグラフィなどのX線の回折、屈折を利用した位相イメージング、吸収及び位相コントラストの三次元観察のためのX線トモグラフィ、特定元素の分布を明らかにする高分解能蛍光X線分析など、X線イメージング技術の開発、整備、生体試料への活用を目的とする。活動目標は以下の通りである。

  1. SPring-8/SACLAにふさわしいイメージングテーマの提案 X線イメージング技術の活用について、multi modal imagingにおけるX線イメージングの位置づけ、近年進歩が著しい可視光顕微鏡の超解像技術の取り込みなどの議論を通して、X線イメージングの特徴を生かした課題を抽出する。その中から、SPring-8, SACLAでのみ実現可能性のある、またその分野でインパクトのあるテーマを研究会全体で議論する。
  2. X線イメージングステーションアップグレードの提案 研究会メンバーのこれまでの具体的な観察対象の経験に基づき実験ステーションのアップグレードの提案を行う。具体的には、研究会会合及び利用法アンケート調査などを通して、空間・時間分解能、視野サイズ、検出器などのイメージング条件の要望を整理し、今後の展望をまとめる作業を行う。生体試料に応じた露光前後の試料調製あるいは観察設備、露光中の試料環境の整備なども検討する。これらに基づいて、最終的にSPring-8スタッフとの共同課題申請、外部予算申請につなげたい。
  3. X線イメージングの生物・医学系研究者へのアピール 各メンバーは、所属する学会においてX線イメージングの特徴を生かせる観察対象について情報収集を行う。これらを研究会で議論し、新規メンバー獲得につなげる。また、バイオイメージング学会、分子生物学会、生物物理学会などでのX線イメージングセッションの企画を提案する。

なお、位相イメージングに関しては、副代表の百生教授によるERATOプロジェクトで実施しているSPring-8あるいは実験室での位相イメージング実験に適した生体試料を議論し持ち寄り、位相イメージングの可能性を追求することも計画している。


Feedback