SPring-8ユーザ協同体(SPRUC)研究会

研究会の名称

顕微ナノ材料科学研究会

ホームページ

研究会連絡先(問い合わせ窓口)
氏名: 小嗣 真人
住所: 〒125-8585東京都葛飾区新宿6-3-1
電話 / FAX: 03-5876-1717 内線:1804
e-mail: kotsugi(at)rs.tus.ac.jp

研究分野

物質基礎・物質応用・計測

関連するビームライン

BL07LSU, BL17SU, BL25SU, BL27SU, BL43IR

研究会の概要、活動目標・目的

放射光を使った顕微イメージング技術の発展は目覚しく、大きな発展を遂げている。それは高輝度・偏光・高速パルス光という放射光の特性と表面電子顕微鏡の技術の最近の発展に起因している。SPring-8では顕微分光解析機能をもつ光電子顕微鏡SPELEEMが設置・運用されており。また最近では時間分解測定が可能なFocus-PEEMが建設中である。これに加えて赤外を利用した顕微IRのアクティビティも高く、さらには二次元光電子顕微分光器を用いた局所構造解析も着実に進んでいる。最近ではこれらの成果を元に、本研究会のメンバーが中心となって科学研究費新学術領域研究3D活性サイト科学にも発展しており、多数の利用者の要求に応えて着々と成果を出している。 現在は本手法を用いて、二次元電子系材料、磁性材料、触媒材料など基礎的な物質科学を中心に、産業応用や産業応用への展開や、隕石など地球惑星科学まで多彩な研究が展開されている。本研究会の大きな目的は、このように大きな技術的発展を遂げてきている「顕微ナノ材料科学」をさらに発展させ、世界に冠たる成果を出すために、互いのノウハウの交換等を行なうための国内研究者の交流を行うことである。 また、単純な顕微解析にとどまらず、原子配列を光電子で立体的に見ることのできる独自の光電子顕微鏡や、大型放射光施設において赤外線から硬X線に至る幅広い波長範囲の顕微分光技術の開発などの新しい装置・技術の開発も目的としている。また機械学習との融合により、顕微分光ビッグデータの高効率解析やデータマイニングを通じて、マテリアルズインフォマティクスへの展開も行っている。さらには、超高速時間分解応答の観察などSACLAの利用・将来計画(SPring-8-II)に適合した新しい発想に基づいた装置の導入も視野に入れた活動を行う。 さらには、海外の研究者との連携を強めて,国際交流とSPring-8の成果の国際的な発信に努める。本研究会では毎年シンポジウムを開催し、最新の研究成果について議論を深める。また、利用者の要求をまとめて施設へ要望することにより、種々の問題に対応し、新しい研究の芽を発展させていく。特に第4期については,グリーンエネルギー材料、生物材料や表面化学プロセス、超高速ダイナミクス、機械学習など新しい分野,ユーザ開拓を視野に入れる.3D活性サイトプロジェクトと連携し、この学術分野を強化する。これらをもってSPring-8の目指す先端科学を推進する。


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