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SPring-8ユーザ協同体(SPRUC)研究会 |
研究会の名称 ソフト界面科学研究会
研究分野 生命科学・物質基礎 関連するビームライン BL37XU, BL39XU
研究会の概要、活動目標・目的 ソフト界面科学研究会は、SPring-8の高輝度放射光を利用したX線反射(XR)・回折(GIXD)・吸収(XAFS)などの多彩な手法を駆使し、ソフト界面(液/液、気/液界面)とそこに形成されるソフトな分子薄膜の構造や挙動を、あるがままの時空間で計測・解析するための基盤技術を構築するとともに、研究者間の情報交換や討論などを通じてソフトな界面が関与する系の先端学問を創造することを主目的としている。ソフト界面は、界面張力場での分子組織体の静的・動的構造を解明するという学術的な重要性ばかりでなく、製薬、食品、化粧品をはじめとした多方面にわたる産業分野で重要な研究対象であるベシクルやエマルション、更にはより複雑な分子組織体である生体膜などの構造と機能の相関を理解するための基盤情報を与える系として重要かつ注目されている。しかし、ソフト界面は、変形と振動などの重力の影響を受けやすく、常に熱揺らぎ(表面波)状態にあり、界面領域とバルクの間での物質移動や濃度勾配を伴うなど、ハード(固体)界面とは異なる観点を多く有している。そのようなソフト界面の構造を分子・原子レベルの分解能で直接的に知るためには、第3世代の放射光施設であるSPring-8のX線を利用した反射・回折・吸収等の界面分析法が最も強力な手法である。本研究会は、大学や企業の研究者らは勿論のこと、関連する他の研究会とも連携しながら先端的な測定技術や装置を構築、利用、改良し、新規知見を蓄積してゆくことによって、放射光を利用したソフト界面科学研究、ならびに社会の継続的な発展に寄与しようとするものである。 |