SPring-8ユーザ協同体(SPRUC)研究会

研究会の名称

運動量空間におけるスピン・電子密度科学研究会

研究会連絡先(問い合わせ窓口)
氏名: 櫻井 浩
住所: 〒376-8515 群馬県桐生市天神町1-5-1
電話 / FAX: 0277-30-1714/0277-30-1707
e-mail: sakuraih(at)gunma-u.ac.jp

研究分野

物質基礎・ 物質応用・計測

関連するビームライン

BL08W

研究会の概要、活動目標・目的

本研究会は、スピン・電子の運動量密度分布の知見に基づき、物質中の量子状態の解明や、量子状態の理解を基に物質機能を制御する研究の発展と支援に関わる活動を行う。あわせて、高エネルギーX線の高透過特性とコンプトン散乱の特性を生かした新しい計測技術の開発研究の発展と支援に関わる活動を行う。運動量密度分布を観測できる(磁気)コンプトン散乱実験は、高エネルギーX線分光技術、試料環境技術、解析手法の発展により、近年、その裾野を広げつつある。さらに、社会的課題の解決にあたり、高エネルギーX線の高透過特性とコンプトン散乱の特性を生かした新しい計測技術の有用性が認識されつつある。 そこで本研究会では、 ①研究対象物質を広く求め、他の実験手法や理論研究とも協力することにより、これまで本研究会で進展させてきた運動量空間を通した量子状態の解明と物質機能の発現解明などの基礎的研究の進展 ②高エネルギーX線の高透過特性とコンプトン散乱の特性を生かした社会が求める新しい計測技術の開発 の2つの視点で広範な研究者を糾合し、将来研究に向けての基盤技術の開発を行う。これを実行するにあたり、以下のようなテーマを設定する。

  1. 量子状態イメージング: 強相関電子系、高温超伝導、電気化学現象などにおけるフェルミ面、スピン・軌道状態などを視覚化し、その機能発現を研究する。
  2. 極限状態観察: 超臨界状態、高エネルギー密度状態、非平衡状態にある物質の特性を解明し、極限状態を利用したプロセス応用に発展させる。
  3. 基盤技術開発: 次世代高エネルギーX線分光技術を支える高分解能X線検出器の開発や磁性研究に不可欠な高エネルギー円偏光X線生成デバイスの検討を行う。これらの活動を通して、知識や基盤的技術を蓄積・共有するとともに、分野横断的なサイエンスを発展させたい。

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