第二回 放射光分析を用いたその場観察研究の最前線

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【研究会概要】 (SPring-8シンポジウム2015のサテライト研究会)
主催:革新的分子集積マテリアル研究会、軟X線による実環境下反応その場計測研究会
共催:CREST「有機合成用鉄触媒の高機能化」、CREST「実環境計測に基づく高温電極の界面領域エンジニアリング」
日程:2015年9月12日(土)・13日(日)
会場:12日:九州大学・筑紫キャンパス 先導物質化学研究所 南棟112講義室
   13日:九州大学:伊都キャンパス 先導研CE41 3階会議室
目的:不安定な反応中間体や過渡種の直接検出は、本研究会を主催する二つの研究会に共通する課題である。
化学反応や材料の合成、さらには破壊過程に至るまで、化学プロセス中の不安定中間体や過渡種の振る舞いの
正確な理解は、反応の制御や材料開発に対して有益な指針を与えてくれる。このような課題に対して、
サイエンスと技術の両方の視点から、放射光を用いたその場観察や時分割観察を進めいている一線の研究者が集い、
現在の分析技術の到達点と今後の課題について議論を行うとともに、研究者間の情報交換を進めることを目的とする。
 第二回目である今回の研究会では、高分子材料や分子集合体など、グリーンケミストリーの発展を支える
 有機材料を中心として、その場観察技術に加えて、X線分光法とX線回折法の相補的な利活用による、
 これらの課題に対する新しい研究の展開について議論する。
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9月12日(土)筑紫キャンパス 先導物質化学研究所 南棟112講義室

13:00-13:10 趣旨説明 為則 雄祐(JASRI)

13:10-14:10 Session 1 高分子化学 (座長:川口 大輔)

13:10-13:40 高分子ナノ構造体の分子鎖凝集構造と物性 小椎尾 謙(九州大)
13:40-14:10 構造形成の時空間制御による微小管集合体の動的構造転移挙動の研究) 敷中 一洋(東京農工大)
14:10-14:30 休憩

14:30-16:00 Session 2 超分子化学 (座長:高谷 光)

14:30-15:00 フォトン・アップコンバージョンを示すソフトマテリアルの開発 楊井 伸浩(九州大)
15:00-15:30 プロトン輸送空間材料としての多孔性金属-有機ナノチューブの創成 大坪 主弥(京都大)
15:30-16:00 新物質Pdナノシート分子の鋳型合成 砂田 祐輔(九州大)
16:00-16:20 休憩

16:20-17:50 Session 3 反応中間体 (座長:為則 雄祐)

16:20-16:50 酸化物担持パラジウム触媒による液相反応のin-situ XAFS -懸濁液測定の現状- 徳永 信(九州大)
16:50-17:20 量子ビームを利用した電池電極材料の開発 久保田 圭(東京理科大)
17:20-17:50 X線回折分光法を用いたカチオンミキシング系電極材料の研究 河口 智也(京都大)
18:00 懇親会会場へ移動
19:00 懇親会場所:「さかな市場 筑紫口店」 JR 博多駅筑紫口(http://r.gnavi.co.jp/f035818/) 会費:5000円程度

9月13日(日)10:00-12:00 伊都キャンパス 先導研CE41 3階会議室

9:30-10:30   Session 4 施設報告 (座長:杉本 邦久)

9:30-10:00 軟X線ビームラインの現状について 為則 雄祐(JASRI)
10:00-10:30 単結晶・粉末回折ビームライン報告 杉本 邦久(JASRI)
10:30-10:45 休憩

10:45-11:55   Session 5 分野融合研究に向けて(座長:高谷 光)

10:45-11:15 実用研究グループの動向について 高尾 正敏(大阪大)
11:15-11:55 総合討論:分野融合研究に向けた今後の取り組みについて
11:55-12:00 閉会の挨拶 高谷 光(京都大)