第11回 SPRUC 核共鳴散乱研究会

• 主 催：SPring-8ユーザー協同体（SPRUC）核共鳴散乱研究会
• 日 程：2018年3月2日（金）9:25-17:30
• 会 場：名古屋工業大学（21号館2階210共通会議室）
• 趣 旨：放射光核共鳴散乱法を用いた最近の研究について情報交換を行い、同測定法の今後の発展に向けてビームラインユーザーの意見を交換するため、SPRUC の前身の利用者懇談会時代から数えて第 11 回となる核共鳴散乱研究会主催研究会を名古屋にて開催する。本会議は、全体セッションを物質応用、生物応用、新分野·先端計測技術の開拓の3つに分け、各分野で顕著な成果を挙げている研究者の方々に最新の研究報告を依頼する。本会議では、核共鳴散乱研究会以外のSPRUC研究会の研究者にも多数参加してもらい、放射光核共鳴散乱の将来の応用戦略を他のSPRUC研究会の動向まで見据えて構築することを目指す。また、最近成長著しい核共鳴非弾性散乱法の生物学分野への応用に焦点をあて、これまで全く核共鳴散乱研究会に参加していない生物、医学分野の研究者にも講演を依頼しており、生物分野における新しい研究の可能性を探る。研究会の後半では、放射光核共鳴散乱を用いて、電子散乱による放射光Ｘ線では不可能な革新的計測手法や新しい量子ビーム生成に関する研究報告が行われ、今度の核共鳴散乱研究の高度化と応用の可能性を参加者全員で議論する。最後に、主たるビームラインである SPring-8 BL09XU の現状と今後の展開に関する報告を受けた後、研究開発ニーズ·研究開発成果·SPring-8 次期計画について、利用者の動向調査に関する総合討論を行う。放射光核共鳴散乱は、既に計測技術開発が主であったフェーズ脱しており、放射光メスバウアー分光法による電子物性研究からＸ線·核共鳴非弾性散乱法によるダイナミクス研究を中心として、物理、化学、生物、地球宇宙科学から産業材料研究などの多様な研究ニーズに資する測定手法となっており、参加者は、大学の物質基礎研究者、企業の物質応用研究者、国立研究所の計測系の研究者、大学の原子核物理研究者など多岐にわたることが予想される。