第12回 SPRUC 核共鳴散乱研究会

• 主 催：SPring-8ユーザー協同体（SPRUC）核共鳴散乱研究会
• 日 程：2019年3月8日（金）9:00-17:10
• 会 場：名古屋工業大学（21号館2階210共通会議室）
• 趣 旨：放射光核共鳴散乱法を用いた最近の研究について情報交換を行い、同測定法の今後の発展に向けてビームラインユーザーの意見を交換するため、SPRUC の前身の利用者懇談会時代から数えて第 12 回となる核共鳴散乱研究会主催研究会を名古屋にて開催する。本会議は、物質研究と新分野•先端計測技術の開拓の各分野で顕著な成果を挙げている研究者の方々に最新の研究報告を依頼する。本会議では、地球科学等の核共鳴散乱研究会以外のSPRUC研究会の研究者にも参加して頂き、放射光核共鳴散乱の将来の応用戦略を他のSPRUC研究会の動向まで見据えて構築することを目指す。また、最近、発展が著しいneV分解能を有する核共鳴準弾性散乱法の応用に焦点をあて、産業界の研究者に講演を依頼しており、高機能タイヤ開発等の高分子科学研究分野における新しい研究の可能性を探る。研究会の後半では、主たるビームラインである SPring-8 BL09XU の現状と今後の展開に関する報告を受けた後、SPring-8次期計画において期待される利用技術開拓や科学分野創成に関して、2018年度に核共鳴散乱研究会として作成した研究計画書および2018年11月15日-17日に名古屋で開催された豊田理化学研究所主催国際ワークショップ(IWMS2018)において紹介されたESRFの将来計画の紹介・報告を行い、今度の核共鳴散乱研究の高度化と応用の可能性を総合討論する。放射光核共鳴散乱は、既に計測技術開発が主であったフェーズ脱しており、放射光メスバウアー分光法による電子物性研究からＸ線•核共鳴非弾性散乱法によるダイナミクス研究を中心として、物理、化学、生物、地球宇宙科学から産業材料研究などの多様な研究ニーズに資する測定手法となっており、参加者は、大学の物質基礎研究者、企業の物質応用研究者、国立研究所の計測系の研究者、大学の原子核物理研究者など多岐にわたることが予想される。