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第99回SPring-8先端利用技術ワークショップ「X線発光分光・高エネルギー分解能XAFS分光による電子状態研究」

  1. 日程:2024年3月22日 13:00 - 17:20
  2. 会場:オンライン(Zoom)
  3. 主催:SPring-8ユーザー協同体 (SPRUC) [X線発光分光・非弾性X線散乱スペクトロスコピー研究会,X線スペクトロスコピー利用研究会],JASRI
  4. 趣旨: 世界の大型・中型の第三世代放射光施設の高輝度光源の特性を利用することで、X線発光分光(XES)および非弾性X線散乱(IXS)を用いた電子状態研究が盛んに行われている。XES/IXSは元素選択的な電子状態の研究が可能な手法であり、X線吸収分光(XAS)よりも価数や結合状態などの電子状態に関する詳細な情報が得られる。特に、XESを利用した高エネルギー分解能X線吸収分光法 (HERFD-XAS) は,従来のXASにおいて制限を受けていた内殻正孔の寿命幅によるエネルギー分解能の壁を超えた高いエネルギー分解能のXASスペクトルを取得することができるため、スペクトルの微細構造の観測やその微小変化を捉えることができる。本ワークショップでは、XES/IXSによる電子状態解析を目指すユーザーを対象に、硬X線領域のXESおよびHERFD-XASを利用した最近の興味深いトピックスを紹介するとともに、BL39XUのアップグレードの進捗状況について紹介する。併せて、XES/IXSの手法の理解を深めるとともに、XES/IXSおよびHERFD-XASの今後の展望について議論する。

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13:00-13:05 開会挨拶 河村 直己(JASRI)
13:05-13:15 『X線発光・非弾性X線散乱の手法と装置について』 石井 賢司(量子科学技術研究開発機構)
13:15-13:45 (招待講演)「HERFD-XANESおよびXESによる燃料電池カソード用14員環Fe錯体触媒の構造効果の解析」 大山 順也(熊本大学)
13:45-14:15 (招待講演)「希土類複合酸化物 HERFD-XANES の測定と解析」 朝倉 博行(近畿大学)
14:15 -14:30 休憩 -
14:30-15:00 (招待講演)「X線磁気円偏光発光を利用した方向性電磁鋼板の磁区観察」 稲見 俊哉(量子科学技術研究開発機構)
15:00-15:30 (招待講演)「高エネルギー分解能蛍光検出XANESを用いた実環境試料中元素のスペシエーション研究」 高橋 嘉夫(東京大学)
15:30-16:00 (招待講演)「Yb系準結晶・近似結晶における価数揺らぎと量子臨界現象」 井村 敬一郎(名古屋大学)
16:00〜16:15 休憩 -
16:15〜16:25 「BL39XUのアップグレードの現状について」 河村 直己(JASRI)
16:25〜17:15 総合討論: X線発光分光/非弾性X線散乱計測を利用した今後の展望や
期待されるサイエンスについて討論を行う。
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17:15〜17:20 総括 石井 賢司(量子科学技術研究開発機構)

[ 研究会担当者の連絡先 ]
石井 賢司:ishii.kenji(at)qst.go.jp