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SPring-8ユーザ協同体(SPRUC)研究会 |
研究会の名称 結晶化学研究会 代表者、副代表者
研究会の概要、活動目標・目的 化学結晶学の研究分野において放射光を利用する際の最大のメリットは、X線結晶構造解析の手法を用いて、分子の静的、動的三次元構造とその変化を立体的に時間的かつ空間的に高精度の分解能をもって迅速に観測することである。本研究会は、放射光利用実験促進と先端的な研究推進とを目的として活動する。 1. 物理的摂動下における励起、遷移、準安定状態の分子の直接観測 近年の実験室回折装置でのX線源の高輝度化に対応して、現在SPring-8でより高輝度で微小焦点のX線を用いた極微小単結晶構造解析実験装置の整備を始めとして、先端研究に対応した施設の高度化が進行中である。しかしながら、結晶化学研究に最適化されたビームラインは依然少なく、波長・設定可能な結晶の方位・データ取り込み時間などの制約も多く、最先端の研究を遂行するためには不充分である。本研究会では単結晶構造解析法、粉末X線回折法、また中性子回折法など、様々な実験手法の組み合わせによる、化学結晶学分野の先端研究を促進するために、SPring-8の利用環境を向上させたい。ユーザーの利用のしやすさを第一に考え「SPring-8の装置ならどんな先端的な実験でも最高のデータを出せる」ことを目指して施設側と協力して利用環境の改善に向けて積極的に提案を行なっていく。 |