大型放射光施設 SPring-8

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科学講演会


当日の様子はこちらをご覧ください。また、科学講演会は、SPring-8 Channel(YouTube)にて公開しています。



このイベントは終了しています。

 

研究者4名を講師として迎え、最新の研究を紹介していただきます。

桃栗3年柿8年、SACLAは今年が1年目(石川 哲也/理化学研究所)
軽量気泡コンクリート合成過程のその場観察
 ∼石とカルシウムと水から造る水に浮くコンクリート∼
(松野 信也/旭化成株式会社)
地球の中心には何がある?(廣瀬 敬/東京工業大学)
環境対応低燃費タイヤの新材料開発技術(岸本 浩通/住友ゴム工業株式会社)



 桃栗3年柿8年、SACLAは今年が1年目


石川先生 概要図

2006年度に建設を開始したX線自由電子レーザーSACLA(さくら)は、2011年度に完成し、その年度末に共用運転を開始します。本講演ではSACLAの概要を紹介するとともに、それが拓くサイエンスの可能性を展望します。播磨は世界で唯一X線自由電子レーザーと第三世代蓄積リング光源が同一サイトに存在するため、両者の相乗的利用方法や使い分けの最適解を世界に先駆けて提案・提唱できるポジションにいます。


石川 哲也(いしかわ てつや)
 
 石川 哲也(いしかわ てつや)
 理化学研究所 播磨研究所
 所長

時間
 1回目 10:30-10:55
 2回目 13:00-13:25


 軽量気泡コンクリート合成過程のその場観察 ∼石とカルシウムと水から造る水に浮くコンクリート∼


松野先生 概要図

水よりも軽く水に浮くコンクリートがあります。軽量気泡コンクリート(ALC)と呼ばれるもので、旭化成ではヘーベルハウスという住宅の壁や床に使っています。このALCは、石とカルシウムと水を混ぜて圧力釜の中で造られます。圧力釜の中でどのように造られていくのかをSPring-8で調べています。その結果は品質改良につながります。それは、圧力鍋の中でどのように料理が出来ていくかを知ることが美味しい料理につながることに似ています。講演では、ALCがどのようにして出来るのか、ムービーも使って説明いたします。


松野 信也(まつの しんや)
 
 松野 信也(まつの しんや)
 旭化成株式会社 基盤技術研究所
 特級専門職 技術開発グループ長

時間
 1回目 11:00-11:25
 2回目 13:30-13:55


 地球の中心には何がある?


廣瀬先生 概要図

地球の内部はどのような物質から出来ているのだろう?宇宙や惑星の探査が進む現在でも、人類の手に届かない地球深部には多くの謎が残されています。われわれは、そのような地球深部の鉱物や金属を実験室で人工的に合成し、SPring-8の放射光を使ってその性質を調べる研究を進めています。講演ではSPring-8で最初に見つかった、マントル最下部の主要鉱物や地球中心に存在する金属相のことなどにつき、紹介します。


廣瀬 敬(ひろせ けい)
 


 廣瀬 敬(ひろせ けい)
 東京工業大学 大学院理工学研究科
 地球惑星科学専攻 教授

時間
 1回目 11:30-11:55
 2回目 14:00-14:25



 環境対応低燃費タイヤの新材料開発技術


岸本先生 概要図

地球環境保全・資源枯渇などの問題から低燃費タイヤの開発が世界的に強く求められています。タイヤの燃費性能をグリップ性能は背反関係にあり、高度に両立させる技術の開発が必要となります。そのキーとなるのが、ゴム中に分散されたナノ粒子が形成する階層構造を制御することにあります。SPring-8 BL20XU, BL03XU(FSBL)を用いた 2D-USAXS, SAXS法(二次元極小角X線散乱, 小角X線散乱)により明らかになってきたナノ粒子階層構造と低燃費タイヤ開発について報告します。


岸本 浩通(きしもと ひろみち)
 
 岸本 浩通(きしもと ひろゆき)
 住友ゴム株式会社 材料開発本部
 材料第三部 主査

時間
 1回目 12:00-12:25
 2回目 14:30-14:55

※科学講演会でのカメラ、ビデオ、携帯電話のムービー撮影機能等による撮影は、ご遠慮ください。

 お問い合わせ先

 
第20回SPring-8 施設公開実行委員会事務局
(独)理化学研究所播磨研究所 企画課
(公財)高輝度光科学研究センター 広報室
  〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1
  TEL:0791-58-2785  FAX:0791-58-2786
  e-mail:openhouse12@spring8.or.jp

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