大型放射光施設 SPring-8

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兵庫情報ハイウェイを利用したSPring-8のネットワーク高速化について(プレスリリース)

公開日
2003年03月26日
 
SPring-8は、研究機能の拡充及び研究活動の促進のためのIT基盤整備並びに大阪大学がネットワークを介してSPring-8を利用する技術を開発しているバイオグリッドプロジェクトの一環として、兵庫県が整備した兵庫情報ハイウェイを活用することとなった。

平成15年3月26日
兵庫県 産業労働部 科学・情報局 情報政策課
(財)高輝度光科学研究センター

 

 SPring-8は、研究機能の拡充及び研究活動の促進のためのIT基盤整備並びに大阪大学がネットワークを介してSPring-8を利用する技術を開発しているバイオグリッドプロジェクトの一環として、兵庫県が整備した兵庫情報ハイウェイを活用することとなった。
 これにより、SPring-8と県内及び全国の大学・研究機関間の高速ネットワークでの接続が実現し、放射光利用研究の高度化・多様化、画期的な利用形態の実現、産業利用の拡大及び医学診断技術の革新が一層促進されることとなる。
 去る3月3日に兵庫情報ハイウェイへの接続を行い、現在、大阪大学、神戸大学、粒子線医療センター、日本原子力研究所、理化学研究所等と接続・調整試験中である。近く、このネットワークを活用した先端科学の共同研究に威力を発揮することとなる。
 このネットワーク高速化により、兵庫県の拠点性向上にも大きく寄与するものと期待される。

 

1.ネットワーク経路

network.gif
    500Mbpsの容量で西播磨総合庁舎接続点(AP)と伊丹APの間の兵庫情報ハイウェイを利用して、SPring-8と全国の大学・研究所等の情報ネットワーク化を図る。(ネットワーク経路図は下に掲示されています。)


2.利用内容

 これまでSPring-8での実験データ等はハードディスク等に収め、自分の研究室等へ持ち帰って研究を行ってきたが、兵庫情報ハイウェイを利用した高速ネットワークの実現により遠隔地の研究者等とリアルタイムでの実験参加や実験解析が可能となる。これを利用して、次のような研究が進展する。
(1) 県立粒子線医療センターと神戸大学との遠隔医療診断のための臨床画像転送試験後、実用化に進展。
(2) SPring-8の実験データを全国の大学・研究所にリアルタイム配信、共有化による、遠隔地からの実験参加、解析結果の即刻実験反映等を実現。 SPring-8の地理的利便性を格段に向上。
(3) SPring-8の実験施設と日本原子力研究所関西研究所のスーパー・コンピューターを連携させて、計算科学的解析を同時進行。
(例:ナノ、バイオ等の理論シミュレーション)
(4) SPring-8、大阪大学を中心とする大学、関連研究機関によるデータベース共有、グリッドコンピューティング技術を確立し、創薬・再生医学へ応用するゲノム創薬インフラ技術開発を促進。
 

3.利用内容と効果についての問い合わせ先


 SPring-8等研究機関による利用内容の詳細や効果については、次の機関に直接お問い合わせ下さい。
(1)研究内容全般

(財)高輝度光科学研究センター
 原 雅弘  広報部長 TEL 0791-58-2785
 武部 英樹 情報ネットワークチームリーダー TEL 0791-58-0856
(2)遠隔医療診断関係

兵庫県立粒子線医療センター
 村上 昌雄 医療部放射線科長 TEL 0791-58-0100
(3)スーパーコンピューターによる放射光・光量子シミュレーション科学関係

日本原子力研究所 放射光科学研究センター
 五十嵐潤一 TEL 0791-58-2640
日本原子力研究所 光量子科学研究センター
 山極 満 TEL 0774-71-3391
(4)バイオグリッド研究関係

大阪大学 サイバーメディアセンター
 下條 真司 教授 TEL 06-6879-8790

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