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冨澤宏光副主幹研究員が第11回高エネルギー加速器科学研究奨励会西川賞を受賞(トピック)

公開日
2010年03月03日
  • 受賞
(財)高輝度光科学研究センター加速器部門の冨澤宏光副主幹研究員が第11回西川賞を受賞しました。

 第11回高エネルギー加速器科学研究奨励会「西川賞・小柴賞・諏訪賞」の表彰式が、平成22年3月3日に都内のアルカディア市ヶ谷で開催されました。同賞は、高エネルギー加速器ならびに加速器利用に関る実験装置の研究において、独創性に優れた国際的に評価の高い業績をあげた研究者に贈られるものです。(財)高輝度光科学研究センター加速器部門の冨澤宏光副主幹研究員が第11回西川賞を受賞しました。今回、受賞対象となった研究課題は『高輝度フォトカソード電子銃のための高品質レーザー光学システム』で、高輝度フォトカソード電子銃の光源レーザー装置の技術的な確立((1) 光電子バンチ形状の制御技術 (2) 年間に亘るレーザー光源の高度安定化技術 (3) フォトカソード電子銃の高繰返し化(CW化)に関する先駆的研究 (4) フェムト秒電子ビームバンチ計測のためのEOサンプリングモニターに関する先駆的研究)に世界的な貢献した業績が認められたものです。冨澤研究員は、電子ビームの高輝度化を目的として、フォトカソードに照射するレーザパルスの3次元形状を最適化する要素技術をその計測技術とともに開発し、世界に先駆けてシステムとして完成させました。このシステムの開発により、この開発技術は、将来の放射光加速器の求められる、電子ビームの高輝度化と超短パルス化に大きく貢献するものと注目されています。

関連サイト: 西川賞のwebページ
http://www.heas.jp/award/jusyo.html



冨澤宏光副主幹研究員が開発した高輝度フォトカソード電子銃の前にて。

冨澤宏光副主幹研究員が開発したZ偏極フォトカソード電子銃実証試験装置の前にて。



西川賞授賞式

表彰式(平成22年3月3日、東京のアルカディア市ヶ谷)
冨澤宏光副主幹研究員は前列左から2人目。前列右から3人目は2002年ノーベル物理学賞受賞者の小柴昌俊博士。