旭化成(株)の菊間淳氏ほかが日本分析化学会2010年度先端分析技術賞JAIMA機器開発賞を受賞(トピック)
- 公開日
- 2010年09月01日
- 受賞
日本分析化学会は、先端的分析技術開発(機器開発、分析・評価技術開発、分析用新規物質の開発、など)や実用化において、優秀な業績と展開性を示した個人あるいはグループに、(社)日本分析機器工業会(JAIMA)のスポンサーシップによる先端分析技術賞 JAIMA機器開発賞を贈呈しています。SPring-8を利用した研究により、以下の研究者が2010年度の同賞を受賞されました。授賞式は2010年9月1日、幕張メッセ国際会議場で開かれた東京コンファレンス2010において行われました。
受賞者:
旭化成(株)基盤技術研究所 菊間 淳
旭化成(株)基盤技術研究所 松野 信也
旭化成建材(株)建材研究所 松井 久仁雄
旭化成建材(株)建材研究所 小川 晃博
研究業績:
水熱反応過程の in-situ X線計測技術の開発
研究内容:
従来とは異なる発想に基づいた透過X線回折用の反応セルを開発し、セメント・コンクリート系材料の水熱反応過程において、これまでにない高精度での in-situ X線回折を実現した。シンクロトロン放射光および半導体ピクセル検出器との組み合わせにより反応セルの性能は最大限に発揮され、得られるデータは、その安定性、再現性および精度において、従来の研究を凌駕するものといえる。一連の研究は、高温水熱反応の in-situ 計測手法に変革をもたらし、今後の当該分野の発展に寄与するものである。また、応用面においても、軽量気泡コンクリートの主成分であるケイ酸カルシウム水和物結晶の生成機構解明に大きく貢献した。
授賞式(2010年9月1日、幕張メッセ国際会議場にて)
右より、松井久仁雄氏、菊間淳氏、松野信也氏、小川晃博氏。
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