SPring-8利用者懇談会 文化財研究会が第1回講演会を開催(プレスリリース)
- 公開日
- 2011年08月11日
- 報道関係者へのお知らせ
2011年8月11日
SPring-8利用者懇談会 文化財研究会
財団法人 高輝度光科学研究センター
SPring-8利用者懇談会 文化財研究会(代表 中井 泉)は、財団法人高輝度光科学研究センター(理事長 白川 哲久)と共同で、第1回講演会を来る9月12日(月)に大阪科学技術センタービル(大阪市)において開催します。 文化財研究における放射光を用いた分析技術の活用は、欧米を中心として海外では進んでおり、放射光CT、蛍光X線分析などが古代人類の骨の化石、バーミヤーンなど古代遺跡の壁画、ゴッホの絵画などの研究においてパワフルな分析ツールとして活躍しています。 そこで、このたびSPring-8利用研究者で組織されたSPring-8利用者懇談会(会長 雨宮 慶幸)の下に、新規研究会として文化財研究会を発足させました。 「夢の光」である放射光と文化財研究者を近づけ、その効果的且つ高度な利用を進めるには双方の情報交換が不可欠です。今回の文化財研究会発足は、施設と研究者双方のコミュニケーションのみに留まらず、学会や専門分野に囚われない研究者相互の情報交換の場を提供することにもなると期待しています。 本講演会は、文化財研究会の最初の活動として開催するもので、SPring-8及び欧米の放射光施設での研究事例を紹介するとともに文化財科学における放射光の役割などについて議論する予定です。講演会は広範囲の文化財研究者を対象としていますが、研究者だけに限らず、文化財の科学研究あるいはSPring-8放射光の利用に関心の高い方にも是非お聞きいただきたいと考えています。 |
講演会概要
日 時:9月12日(月)13:00~16:45
会 場:大阪科学技術センタービル8F小ホール http://www.ostec.or.jp/data/access.html
〒550-0004 大阪市西区靱本町1-8-4 TEL 06-6443-5316
主 催:SPring-8利用者懇談会文化財研究会
共 催:財団法人高輝度光科学研究センター
SPring-8利用推進協議会 研究開発委員会
定 員:70名(専用ウェブページから申し込みが必要。)
講演会専用ウェブページ:http://www.spring8.or.jp/ja/science/meetings/2011/sp8_ws_cultural_1109
参加費:無料
プログラム:
講演1 中井 泉 (東京理科大学) | 「放射光と文化財科学」 |
講演2 谷口 陽子 (筑波大学) | 「放射光利用によるバーミヤーン壁画研究」 |
講演3 村上 隆 (京都国立博物館) | 「金属材料科学史と放射光」 |
講演4 杉山 淳司 (京都大学) | 「SPring-8による文化財木製品調査」 |
※ 取材申し込み方法:
取材して頂ける場合には、9月8日(木)までに必要事項(貴社名、ご芳名、電話番号、FAX番号、E-mailアドレス)を下記のSPring-8利用者懇談会 文化財研究会第1回講演会 事務局までE-mail又はFAXにてご連絡ください。
《用語解説》
※ 大型放射光施設SPring-8
兵庫県の播磨科学公園都市にある世界最高の放射光を生み出す理化学研究所の施設で、その運転管理と利用者支援は高輝度光科学研究センター(略称JASRI)が行っている。SPring-8の名前はSuper Photon ring-8GeV(ギガエレクトロンボルト)に由来。放射光とは、電子を光とほぼ等しい速度まで加速し、電磁石によって進行方向を曲げた時に発生する、細く強力な電磁波のこと。SPring-8では、この放射光を用いて、ナノテクノロジー、バイオテクノロジーや産業利用まで幅広い研究が行われている。
(問合せ・取材申し込み先) |
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