大型放射光施設 SPring-8

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X線CT計測による弥生時代前期出土米の脱粒性の評価(トピックス)

公開日
2017年02月28日
  • BL20B2(医学・イメージングI)

2016年12月26日
京都大学大学院農学研究科
奈良県立橿原考古学研究所

 京都大学大学院農学研究科および奈良県立橿原考古学研究所は共同で弥生時代前期(BC480 ± 30)の包含層から出土した小穂(籾)と穂の一部を含む塊状の出土米(出土米ブロック)の放射光を用いたX線Computed Tomography(CT)計測をSPring-8 において実施し,画素サイズ25㎛の計測条件で得られた籾基部の微細構造の画像の解析から出土米ブロック内の籾について脱粒・非脱粒を判別できることを明らかにしました.
 そして、小穂の成長において最後に決定される玄米の厚みを計測することで,脱粒または非脱粒籾の登熟程度を評価すれば,それらの収穫時期を推定できる可能性を示しました。

発表論文:Journal of Crop Research、Vol.61, p.27-31(2016)