大型放射光施設 SPring-8

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40億年前の火星の岩石から有機窒素化合物を検出(トピック)

公開日
2020年05月21日
  • BL27SU(軟X線光化学)

 40億年前の火星の岩石(火星隕石)が、生命活動にも関わる有機窒素化合物を保存していることを、JAXA宇宙科学研究所・JAMSTEC・東京工業大学・高輝度光科学研究センターなどの研究チームが発見しました。研究チームは、大型放射光施設SPring-8のビームライン(BL27SU)を用いた最新の化学分析により、この有機窒素化合物が40億年前の火星のものである可能性が高いと結論付けました。太古の火星は、現在の “赤く(酸化的で)乾いた惑星” とは異なり、水や有機物に富む初期地球に似た姿を有していたのかもしれません。

詳しくはこちらのサイトを参照ください。
http://mmx-news.isas.jaxa.jp/?p=1066&lang=ja

論文情報
In-situ preservation of nitrogen-bearing organics in Noachian Martian carbonates.
DOI: 10.1038/s41467-020-15931-4

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