大型放射光施設 SPring-8

コンテンツへジャンプする
» ENGLISH
パーソナルツール
 

SPring-8 Seminar (第200回)

副題/演題 SH2ドメインによるリガンド認識の構造基盤
開催期間 2010年06月15日
開催場所 上坪講堂
主催 財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI)
形式 レクチャー(講演)
分野 生命科学
概要

日   時 : 2010年6月15日(火)    15 : 00 – 16 : 30

場   所 : 上坪講堂

Speaker : 金子   友紀

Language : 日本語

Affiliate : 西オンタリオ大学   生化学科

Title : SH2ドメインによるリガンド認識の構造基盤

Abstract :
タンパク質間相互作用における認識特異性は正常な細胞機能に重要であり、モジュール型ドメインが関わることが多い。ヒトゲノムには120種類のSH2 (Src homology 2) ドメインがあり、リン酸化チロシン (pTyr) 残基を有する多様なペプチド配列を認識することでタンパク質間相互作用を担っている。新規の配列特異性をもつタンパク質BRDG1のSH2ドメインのリガンド複合体構造決定を行ったところ、ドメイン表面に新しいポケットを発見した。他のSH2ドメインとの構造比較により、このポケットは実はほとんどのSH2ドメインに存在するが、表面ループ残基により常に塞がれていることがわかった。 PDB (Protein Data Bank) 上に存在する62種類のSH2ドメイン、およびBRDG1 SH2ドメインの分析により、SH2ドメイン表面には3つのポケットがあり、リガンドペプチド配列におけるpTyrからC末端側3残基の選択性に対応していること、そしてそれらポケットの使用可否とポケット形状の制御はSH2ドメインの表面ループが担っていることを明らかにした。

担当者 : 熊坂崇
PHS : 3475
E-mail : kumasaka@spring8.or.jp

問い合わせ先 JASRI 研究調整部 研究業務課 SPring-8セミナー事務局 垣口 伸二、小野村 和幸
0791-58-0949
0791-58-0988
spring8_seminar@spring8.or.jp
最終変更日 2011-06-09 10:24