X線回折測定実験は、装置の開発により自動化が進み、蛋白質結晶についても放射光実験はルーチン的な部分が拡大してきている。しかし、微小結晶を含む回折能の低い結晶や膨大な化合物との複合体結晶のデータ測定及び結晶スクリーニング、分光法などを併用した同時測定など、測定法や運用方法への希望も多様化してきている。
そこでこの度、SPring-8ワークショップとして、高輝度光科学研究センター(JASRI)とSPring-8ユーザー協同体(SPRUC)「放射光構造生物学研究会」の共同開催によるジョイントワークショップを、企画した。
本ワークショップでは、それらの多様性に対応した開発を進めているSPring-8の関連ビームラインとその利用の現状を紹介し、シーズとニーズの結びつきを図る場とする。また、第13回日本蛋白質科学会年会に引き続き開催することで、今後の日本における蛋白質研究が基礎・応用の両面において世界をリードすることを目指し、異なる分野の研究者の交流の促進と共に、SPring-8の利用の促進並びに放射光科学の更なる発展の一助となることを大いに期待するものである。
プログラム(敬称略・予定)
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9:30-9:35 |
はじめに |
阪大蛋白研; 研究会代表 栗栖 源嗣 |
9:35-9:45 |
「ビームライン報告BL41XU」 |
JASRI 長谷川 和也 |
9:45-9:55 |
「ビームライン報告BL38B1」 |
JASRI 馬場 清喜 |
9:55-10:05 |
「ビームライン報告BL32XU」 |
理研 平田 邦生 |
10:05-10:15 |
「ビームライン報告BL26B1/BL26B2」 |
理研 上野 剛 |
10:15-10:25 |
「ビームライン報告BL44XU」 |
阪大蛋白研 山下 栄樹 |
10:25-10:35 |
「ビームライン報告BL12B2」 |
国家同歩輻射研究中心 吉村 政人 |
10:35-10:50 |
「SPring-8の利用とビームタイム運用」 |
JASRI; 研究会副代表 熊坂 崇 |
10:50-11:00 |
「SPRUCの活動」 |
阪大蛋白研; SPRUC利用委員会委員長 中川 敦史 |
11:00-11:25 |
総合討論 |
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11:25-11:30 |
おわりに |
JASRI; 研究会副代表 熊坂 崇 |
対 象 者:SPring-8でタンパク質結晶のX線回折などの構造生物学実験を行っている方
あるいは利用に関心のある方
定 員:約100名
参 加 費:無料(配布資料有)
申込方法:
申込締切:2013年6月10日(月)(予定)
お問い合わせ先:
・ワークショップについて
〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1丁目1-1
(公財)高輝度光科学研究センター 研究調整部 垣口伸二、吉川史津
Tel: 0791-58-0949, Fax: 0791-58-0830
E-mail: sp8ws1@spring8.or.jp
・SPRUC研究会について
〒565−0871 大阪府吹田市山田丘3−2
大阪大学蛋白質研究所 蛋白質結晶学研究室 栗栖 源嗣
Tel: 06-6879-8605, Fax: 06-6879-8606
E-mail: gkurisu@protein.osaka-u.ac.jp
〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1丁目1-1
(公財)高輝度光科学研究センター 利用研究促進部門 熊坂 崇
Tel: 0791-58-0833, Fax: 0791-58-0830
E-mail: kumasaka@spring8.or.jp
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