大型放射光施設 SPring-8

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SPring-8の紹介と木材研究の海外の事例紹介

(公財)高輝度光科学研究センター 八木 直人
University of Saskatchewan Dean Chapman

SPring-8は兵庫県佐用町に建設された世界最大規模(周長1.4km)の放射光施設です。赤外線から硬X線(100keV以上)までの広い波長領域の放射光(電磁波)を利用した実験が行えます。現在26の共同利用実験装置(ビームライン)が設置されており、赤外線やX線を利用した様々な計測が行えます。

放射光を用いた木材研究では、本ワークショップで紹介されたX線回折・X線イメージング・蛍光X線分析・赤外分光分析などの手法が主に利用されます。海外の研究例では、最近は高分解能イメージングによる成果が多く、木質の導管ネットワークなどの微細構造が明らかにされています。さらに接着剤による木材の接着メカニズムも、高分解能CT観察で明らかにされつつあります。

また、カナダの放射光施設Canadian Light Sourceでは、カナダの産業と密接に関連した植物研究が行われています。その現状を、Science DirectorのDean Chapman教授に紹介していただきます。

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