大型放射光施設 SPring-8

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第5回JASRIワークショップ

主題/内容 「地球惑星科学検討ワークショップ:大容量高圧プレス・ビームラインの将来」
開催期間 2017年02月10日 (金) 13時30分から17時30分まで
開催場所 上坪講堂
主催 公益財団法人 高輝度光科学研究センター
共催 SPRUC「地球惑星科学研究会」「高圧物質科学研究会」
形式 レクチャー(講演)
概要

BL04B1をはじめとする、SPring-8における大容量高圧プレスを利用した高圧研究は従来の静的高圧環境下における結晶構造解析や物性測定から、動的高圧環境下における高空間分解能・高速時分割測定にシフトしつつある。地球惑星分野では、地震や核・マントルダイナミクス解明のための、マントル鉱物の変形実験や粘弾性定数測定、熔融鉄の粘性測定、材料科学分野では、高圧ニューセラミックスの高速組織制御技術の開発、巨大ひずみ付加による新規機能材料の合成など多岐にわたる需要がある。しかし、現在SPring-8において大容量高圧プレスに使用しているX線光源は、偏向電磁石による白色X線のみであり、上記の時分割測定や高分解能光学系形成のためにはフラックスを含めた光源特性が絶対的に不足している。一方、競合する諸外国の情勢においてはDESYで新しい挿入光源大容量プレス・ビームラインが完成する等、BL04B1の有してきた先端性は既に危機的状況にある。そこで、高圧研究分野の新たの展開のためには、挿入光源を利用できる大容量高圧実験用ビームラインの建設が切望されている。
本ワークショップでは、現在大容量プレスを利用して、世界的な研究をリードしている各分野の研究者を講師として招待し、高フラックスX線を利用した大容量高圧プレスによる新たな高圧研究の展開について討論する。また、具体的な新ビームラインのデザインについて意見を集約する。
本ワークショップはSPRUC研究会「地球惑星科学研究会」「高圧物質科学研究会」の共催のもと開催する。

申込方法

参加費無料(定員:50名)
参加を希望される方は、担当:肥後祐司宛てに、①氏名②所属③連絡先を明記のうえ、E-Mailにてお申込みください。
(既にSPRUC研究会を通じて参加申し込みされている方は再申込みの必要はありません。)
・メールアドレス:higo★spring8.or.jp
※メールアドレスの★を@に変更してください。

申込締切

2017年2月9日(木)12:00
(ただし、定員になり次第締切とさせていただきます。)

プログラム (講演者の敬称略)
13:30〜13:35 肥後祐司(JASRI)/本ワークショップの経緯・概要説明
13:35〜13:55   大石泰生(JASRI)/次世代光源と期待されるサイエンス
13:55〜14:15 西山宣正(東京工業大学)/DESY・P61.2ビームラインの紹介、そしてSPring-8におけるサイエンス戦略(私見)
14:15〜14:30 久保友明(九州大学)/相転移カイネティクスの高速時分割測定による惑星内部の動的現象の解明
14:30〜14:45 山崎大輔(岡山大学)/ポストペロフスカイト相転移におけるトポタキシャル関係のその場観察
14:45〜15:00 西原遊(愛媛大学)/高温高圧変形実験における格子選択配向のその場観察
15:00〜15:15 辻野典秀(岡山大学)/下部マントル鉱物の粘性率測定
15:15〜15:25 【休憩】
15:25〜15:40 芳野極(岡山大学)/周期振動におけるその場応力・歪観察による非弾性測定
15:40〜15:55 大内智博(愛媛大学)/高速2次元X線回折パターン測定による高圧下での岩石破壊の前兆現象の解明
15:55〜16:10 寺崎英紀(大阪大学)/X線イメージングを用いた液体金属の弾性および界面特性測定
16:10〜16:25 鈴木昭夫(東北大学)/低粘性流体の落球法による粘性測定
16:25〜16:30 入舩徹男(愛媛大学)/総括
16:30〜17:30 議論

 

問いわせ先(公財)高輝度光科学研究センター(JASRI)利用研究促進部門
担当:肥後祐司
E-Mail:higoatspring8.or.jp
TEL:0791-58-2750 FAX:0791-58-0830

最終変更日 2017-01-30 10:10