古代ガラスの化学組成、特にppmレベルで含まれる微量重元素組成は、使用された原料の種類や採取地、製法を強く反映することから、一次生産地の推定に有効な指標となる。SPring-8の高エネルギー放射光を励起光とする蛍光X線分析であれば非破壊・非接触で古代ガラス中の微量重元素を分析できる。 本発表では、同法について実際の古代ガラス研究例と共に紹介する。