大型放射光施設 SPring-8

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SPring-8研修会/AichiSRシンクロトロン光利用者研究会

主題/内容 「施設横断合同研修会 -小角X線散乱測定-」
開催期間 2018年08月03日 (金) 10時30分から17時30分まで
開催場所 中央管理棟上坪記念講堂(講義)、蓄積リング棟 BL19B2 (実習)
主催 (公財)高輝度光科学研究センター、(公財)科学技術交流財団
共催 SPring-8利用推進協議会(予定)
協賛 光ビームプラットフォーム(予定)
形式 普及・啓蒙(研修会)
概要

 放射光産業利用の普及により国内にある複数の施設で産業分野の放射光実験が行われてますが、放射光産業利用の一層の普及・深化のためにはそれぞれの施設の性能や利用制度の特徴を活かした放射光利用の促進が効果的です。本研修会は、利用者の方に各施設の測定技術の特徴を把握していただき、最適な利用施設選択の一助とすることを目的とし、また、施設横断的な利用促進と人材育成並びに標準化活動の一環とし、利用者と支援研究者のための施設横断合同研修会として、科学技術交流財団と高輝度光科学研究センターが協力して開催いたします。今回は「小角X線散乱測定」をテーマに、SPring-8とあいちSRセンターで測定実習を行います。

SPring-8研修会概要:
 産業利用IビームラインBL19B2において利用経験の無い方を対象とした小角X線散乱測定の研修会を行います。
 BL19B2に設置されている2次元検出器PILATUS2Mを用いた小角X線散乱測定装置は、カメラ長0.7–3 mのSAXSカメラのレイアウトと、カメラ長40 mの極小角X線散乱(USAXS)カメラのレイアウトを選択できます。さらに、これらを組み合わせることによって、非常に広いqレンジの測定を行うことができることを特徴としています。これにより数nmから数100 nmまで非常に幅の広いサイズレンジの構造体(析出物、界面活性剤会合構造、等)の評価が可能です。さらに、ロボットの導入による試料交換の自動化を行って、高能率なSAXSおよびUSAXS測定を実現しており、放射光実験の経験がない方でも簡単に高品質のデータを取得することができます。
 本研修会は、測定装置の特徴やご利用に際しての留意点をご理解いただき、今後の実験計画の立案に資することを目的としています。実習については、SAXSのセットアップでの測定を予定しています。

プログラム
時間 内容 詳細
9:00 - 10:30 各自ユーザー手続き 参加者ごとに所要時間が違います。 特に初めてご来所の方は、
早めに(9時頃までに)お越しいただく必要があります。
10:30 - 12:00 講義 装置/実験の概要説明
12:00 - 13:00 昼食
13:00 - 15:00 ビームラインの紹介 全自動サンプル交換・測定システムのデモンストレーション運転
15:00 - 実習 実習参加者持込みサンプルを用いた測定実習
実験条件
SAXS X線エネルギー 18 keV(変更もあり)
    カメラ長約3 m
    q = 0.06~3.2 nm-1
(各グループ最大10サンプル、1時間程度)

 

対象
○ BL19B2での小角/極小角/X線散乱実験の課題申請を検討中の方
○ BL19B2での小角/極小角/X線散乱実験の課題が採択された、もしくは申請中の方
○ SPring-8及びAichiSRでの小角X線散乱測定(測定代行を含む)を検討中の方
なお、応募者多数の場合、実習参加をお断りする場合がありますのでご了承ください。

募集定員:5グループ(予定)、1グループ3名以内。
各グループ1時間程度の測定実習を行います。
各グループ最大10個の試料を持ち込むことができます。
● 持込みサンプルに関するホルダー(35 mmスライドマウント)等消耗品は、参加者負担となります。

SPring-8研修会の申込方法:SPring-8研修会への参加希望者は、こちらから参加登録をお願いします。
(注)ただし、あいちシンクロトロン光センター(AichiSR)での研修会参加を希望される場合は、別途参加登録が必要となります。

SPring-8の申込締切:2018年7月3日(火)正午
(参加希望者多数の場合は、締切日以前に募集を終了することがあります。)
SPring-8での参加申込は締め切りました。

AichiSR研修会の申込方法:AichiSRでの研修会は、こちらから参加登録をお願いします。
http://www.astf-kha.jp/synchrotron/news/aichisrspring-8-SAXS.html

AichiSRの申込締切:2018年 8月 3日(水) 17:00
(参加希望者多数の場合は、締切日以前に募集を終了することがあります。)

その他注意事項
1)持ち込み試料の制限は以下の通りです。
 ○ 測定に使用するX線のエネルギー(18 keV)で試料の透過率が約30%以上であること
  (試料厚みの参考値:鉄 の場合 約100 µm以下、Siの場合 約2 mm、水の場合 約2 cm以下)
 ○ 持ち込み試料は1グループ最大10個(厳守)
 ○ 安全、法規上問題ないもの
 ○ 汚染、破損、紛失しても構わないもの
 持込試料についての情報(組成,雰囲気など)を申込書に正確にご記載ください。申込者多数の場合の判断基準とさせていただきます。
 試料の保持方法は35 mmスライドマウントを用います。スライドマウントへの取り付け方は試料形態によって変わりますので、申し込み受け付け後、ご相談させていただきます。ご希望の試料の形態が、スライドマウントを用いた保持が困難であると判断した場合、ご遠慮いただく可能性があります。
2)データ持ち帰り用のストレージを持参してください。
 USBメモリー(1GB以上の容量)を推奨いたします。
3)本件研修会の参加にはSPring-8ユーザー登録、放射線従事者登録などの諸手続きが完了されていることが必要です。
 また、持ち込み希望サンプルについては、安全管理室審査の手続きが必要となります。手続きに関する案内は参加受付後ご連絡させていただきます。
4)学生の方は「学生保険」等に加入していることが必要です。
5)参加者への連絡などはすべてe-mailで行います。参加の手続きにはオンライン登録や書類のダウンロードが必要です。インターネットに接続できる環境をご用意ください。
6)研修会への参加は無料です。
7)研修会参加者への旅費支給等はありません。
8)申込者多数の場合の参加者調整は、当方に一任願います。
9)参加者多数の場合は、締切日以前に募集を終了することがあります。
10)前日及び当日に宿泊が必要な方は、SPring-8交流施設をご利用いただけます。
  (1室シングル2000円/泊、ツイン3000円/泊)
  ただし、予約手続きについては、参加者確定後に改めてご連絡を致します。

問合せ先
実習担当:内容等に関するお問い合わせについて
(公財)高輝度光科学研究センター 産業利用推進室
担当:大坂 恵一
e-mail : k-osaka@spring8.or.jp

事務局:参加登録に関するお問い合わせ等
(公財)高輝度光科学研究センター 利用推進部 普及情報課
担当:小南 篤史
Tel:0791-58-2785 Fax:0791-58-2786
e-mail: jasri-event@spring8.or.jp

最終変更日 2018-07-05 11:24