SPring-8研修会「データ解析リモート研修会：XAFS解析」

開催期間

2021年12月06日 (月) 13時30分から16時20分まで

開催場所

オンライン開催

主催

（公財）高輝度光科学研究センター（JASRI)

後援

SPring-8利用推進協議会データ科学研究会、SPRUCデータ駆動科学研究会

形式

概要

　SPring-8のユーザーの皆さんが利用した結果（データ）を具体的な成果に結びつけるには、そのデータの解析技術の習得が鍵となります。当然、その成果創出を支援する施設のスタッフにとってデータ解析環境の整備、例えば解析ツールの整備や解析手法の情報提供等は必須のミッションとなります。このデータ解析環境において万能の解析ツールを提供することは困難で、それを習得するにはマニュアルだけでは伝えにくい個々の実験テーマに依存する「解析のコツ」のようなものが存在します。この「解析のコツ」はケースバイケースであるため、提供された解析環境をユーザーが使いこなすには、そのケースバイケースに対応した個別指導が習得初期に必要です。
　しかしながら、SPring-8はユーザーが普段活動するサイトから離れた共同利用施設であるため、個別指導にはアクセスに必然的に制限があり、初心者はそのハードルを乗り越えなければなりません。これに対し、近年発達したインターネットを介したコミュニケーションツールやプログラム実行環境共有ツールは、リモートでユーザーと施設スタッフを繋いでこのハードルを大きく下げる可能性を持っています。そこで、コミュニケーションツールとしてZoomを、解析環境を共有するプログラム実行環境共有ツールとしてGoogle Colaboratoryを活用し、リモートによる測定データ解析の研修会をユーザーに体験していただきたく研修会を開催します。
　今回は測定技術としてXAFSを取り上げ、XAFSデータ解析の実習を行います。本研修会の内容はXAFS測定技術の未経験者もしくは初心者を対象とします。具体的には、「XAFSを分析手段として使ってみたいが実際に使ったことがないため、データ解析を体験してその有用性、使い勝手を体感してみたい方」、または「使い始めたばかりだが自分の解析に自信のない方」を歓迎します。
本研修会は、まず座学としてXAFSの測定技術、解析手法の基礎の講習を行い、標準的な測定データを用いた解析のデモを行います。解析ツールはLarchを用います。その後、チューターの個別指導のもとで解析実習を行います。この際、参加者自身でデータを持っている方は持ち込みデータを用いた実習も対応します。また、本実習を通して実験データ解析用Pythonプログラムの実装方法の基礎も学べるようにし、Pythonを用いた解析に興味のある方も歓迎します。
　

開催方式：オンライン開催
使用ツール：
講義・実習指導　　　　　　　　　　　　Zoom
解析環境共有　　　　　　 Google Colaboratory
XAFS解析プログラム　　　　　　　　　　Larch

日時：
2021年12月6日（月） 13：30 ～16：20

対象：
XAFS測定技術の未経験者もしくは初心者

プログラム

時間	内容	詳細
13：30 - 14:10	座学	XAFSの基礎（仮）講師　水牧　仁一朗／JASRI
14:10 - 14:20	休憩
14:20 - 16:20	実習	・標準試料を用いたデモ解析・持ち込みデータを用いた解析実習

定員：5名以内

参加費：無料

申込締切：2021年11月12日（金）12:00(予定)

その他）参加における注意事項：
本実習ではjupyter notebook形式（ipynb）のコードと解析デモンストレーション用測定データを配布し、Google Colaboratory上で実習を行います。
そのためGoogleドライブ上にこれらのコードとデータを予め格納していただきます。
準備としてGoogleアカウントをご用意ください。
また、SPring-8データベースの利用のために、SPring-8 User IDの取得も推奨します。

参加登録：
参加申込は締め切りました。

担当：（内容）
産業利用・産学連携推進室
佐藤眞直 (msatospring8.or.jp)　
分光推進室
水牧　仁一朗 (mizumakispring8.or.jp)　