大型放射光施設 SPring-8

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第76回SPring-8先端利用技術ワークショップ

主題/内容 「X線発光分光による電子状態研究の現状と将来展望」
開催期間 2022年03月31日 (木) 13時00分から17時10分まで
開催場所 オンライン開催 (使用ツール:Cisco社 Webex Eventsを予定)
主催 SPring-8ユーザー協同体 (SPRUC)
X線発光・非弾性X線散乱スペクトロスコピー研究会
X線スペクトロスコピー利用研究会
理論研究会
公益財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI)
形式 普及・啓蒙(研修会)
概要

世界の大型・中型の第三世代放射光施設の高輝度光源の特性を利用することで、X線発光分光(XES)および非弾性X線散乱(IXS)を用いた電子状態研究が盛んに行われている。 XES/IXSは元素選択的な電子状態の研究が可能な手法であり、X線吸収分光(XAS)よりも価数や結合状態などの電子状態に関する詳細な情報が得られる。特に、XESを利用した高エネルギー分解能X線吸収分光法 (HERFD-XAS) は,従来のXASにおいて制限を受けていた内殻正孔の寿命幅によるエネルギー分解能の壁を超えた高いエネルギー分解能のXASスペクトルを取得することができるため、スペクトルの微細構造の観測やその微小変化を捉えることができる。
本ワークショップでは、XES/IXSによる電子状態解析を目指すユーザーを対象に、最近の興味深いトピックスを含め、得られた実験結果の解析を進める上での理論計算の手法を学び、それを使って効率的により多くの電子状態に関する情報を抽出することで、物質・材料開発へ繋げることを目指す。併せて、XES/IXSの手法の理解を深めるとともに、XES/IXSおよびHERFD-XASの今後の展望について議論する。

申込方法

募集定員:50名程度
※定員になり次第締め切らせていただきます。

参加費:無料

申込方法:
参加申込は締め切りました。
お問い合わせ等は事務局までお願いいたします。

参加対象:放射光X線分光研究において、SPring-8の利活用を検討する産学の研究者・技術者。

申込締切

2022年3月24日(木) 12:00(予定)

プログラム                   
13:00~13:05  開会挨拶    河村 直己(JASRI)
13:05~13:15  「はじめに」   石井 賢司(量子科学技術研究開発機構) 
13:15~13:45  (招待講演)「機械学習によるTESのエネルギー分解能の向上」   青西 亨(東京工業大学)
13:45~14:15  (招待講演)「X線発光分光の理論解析と今後の展望」   魚住 孝幸(大阪府立大学)
14:15~14:45  (招待講演)「HERFD-XASによるクラスター材料の電子状態解析」   山添 誠司(東京都立大学)
14:45~15:00  休憩
15:00~15:30  (招待講演)「遷移金属強磁性体におけるX線磁気円偏光発光の研究」   野村 拓司(量子科学技術研究開発機構)
15:30~16:00  (招待講演)「X線分光スペクトル計測の効率化に向けたデータ科学的アプローチ」   石上 啓介(JASRI)
16:00~16:15  「JASRI分光ビームライン再編について」   河村 直己(JASRI)
16:15~17:00  総合討論:
X線発光分光/非弾性X線散乱計測を利用した今後の展望や期待されるサイエンスについて討論を行う。
17:00~17:10  総括   石井 賢司(量子科学技術研究開発機構) 
問い合わせ先 SPring-8先端利用技術ワークショップ事務局 (公財)高輝度光科学研究センター  濱本
0791-58-2785
0791-58-2786
jasri-event@spring8.or.jp
最終変更日 2022-03-24 13:44