大型放射光施設 SPring-8

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SPring-8 Seminar (第309回)

主題/内容 次世代光源のためのX線形状可変ミラーの開発と評価
開催期間 2023年12月26日 (火) 15時30分から16時30分まで
開催場所 上坪記念講堂
主催 (公財)高輝度光科学研究センター(JASRI)
形式 レクチャー(講演)
概要

Speaker: 一井 愛雄

Language: Japanese

Affiliation: SLAC National Accelerator Laboratory

Title: 次世代光源のためのX線形状可変ミラーの開発と評価

Abstract:
 X線ミラーの加工や計測技術の発展に伴い、最先端のシンクロトロン光研究施設や自由電子レーザー施設では、形状誤差2nmPVを下回る高精度ミラーが標準的に使われるようになっている。
 大阪大学とSPring-8の研究チームではミラーにPZT Bimorph構造を作ることで、ビーム形状を可変とする形状可変ミラーを開発してきた。ミラーの両面に複数のPZTチャネルを設け電圧をかけることで形状を制御する。従来のPZTとミラー基板を樹脂で接着する方法では安定性や超高真空での利用に課題があったが,銀ナノ粒子で接合するという手法を考案し,より安定性の高い形状可変ミラーの開発に成功した.
 このミラーによりSPring-8にて実験を行い4.2nmの集光に成功している(大阪大学,名古屋大学,SPring-8,JTECの共同研究成果)。この成果を踏まえ,大型のPZT Bimorph Pre-figured(楕円型)ミラーを製作しAPS(Advanced Photon Source)やALS(Advanced Light Source)の次期計画では新たなビームラインの建設が予定されている.
 これまで小型のBimorphミラーにより機械学習とWavefront Sensorを用いた波面計測による様々なビーム形状作成の検討をAPS, ALSのメンバーと共同で行ってきた。今回実際のZooming Opticsのビームラインへの適用を目指した初期検討としてAPSにて実験を行った結果について紹介する。
 またLCLSでのWorking styleについても講演の最後に触れ、様々な意見交換ができればと思う

担当者:JASRI ビームライン技術推進室
大橋治彦
e-mail:hohashiatspring8.or.jp/PHS: 3846

問い合わせ先 JASRI研究支援部 研究調整課SPring-8セミナー事務局  糀畑美奈子
0791-58-0833
0791-58-0830
minako@spring8.or.jp
最終変更日 2023-12-11 11:50