大型放射光施設 SPring-8

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SPring-8研修会 小角X線散乱測定・解析研修会

主題/内容 小角X線散乱測定・解析研修会
開催期間 2024年07月30日 (火) 09時00分から31日 (水) 12時00分まで
開催場所 講義、実習場所:中央管理棟1階上坪記念講堂、蓄積リング棟 BL19B2
主催 (公財)高輝度光科学研究センター(JASRI)
形式 普及・啓蒙(研修会)
概要

 小角散乱測定とデータ解析を組み合わせた研修会を、2023年度に続いて第2回目として企画しました。
 本研修会は、放射光実験または小角散乱実験の初心者を対象に、データ取得からデータ処理、解析までの一連の流れを実際に体験していただきます。このプロセスを通じて、小角散乱初心者が実験や解析で抱える疑問を解消し、研究計画立案に必要な具体的な知識と技術を習得することを目的とします。さらに、参加者とスタッフとの意見交換やディスカッションを通じて、参加者が抱える課題を特定し、放射光を利用した解決策の提案を行います。最終的には、参加者がSPring-8の新規利用ユーザーとなることを目標とします。
 本研修会では、初日(7/30)にまずビームライン(BL19B2)・実験装置を見学し、小角散乱の基礎と装置概要説明の講義、並びに、ビームラインで用意した試料を用いた測定とデータ処理のデモンストレーションを行います。その後、参加者が実際に持ち込んだ試料を用いた測定実習を行い、小角散乱実験を体験していただきます。2日目(7/31)は、小角散乱標準試料データを用いたデータ解析実習になります。参加者は各自のPCに事前配布の解析ツール(jupyter-notebook)をインストールし、実際に手を動かすハンズオン形式で実習に参加します。このように測定から解析に至るまでの一連の流れを体験・実習いただき、放射光小角散乱実験の理解を深めていただきます。

プログラム (1日目:7月30日 測定実習)
 時間   内容  詳細
9:00~10:30  各自ユーザー手続き 時間内に各自ユーザー手続きを済ませてから会場にお越し下さい。
10:30~12:00  講義BL19B2・装置概要説明、デモンストレーション測定
12:00~13:00  昼食
13:00~18:00  実習参加者持ち込み試料を用いた実習(SAXS/USAXS
18:00~19:00  レイアウト変更
19:00~  実習自動測定によるデータ収集(希望者のみ・立会無し)
(SAXS/USAXS
※参加者の希望に応じてSAXSとUSAXSの順番は入れ替え

(2日目:7月31日 解析実習)
 時間   内容  詳細
9:00~10:00  試料データのお渡しBL19B2
10:00~12:00  データ解析ハンズオンセミナー中央管理棟1階上坪記念講堂

 

対象者
○ 放射光を利用したSAXS/USAXS実験を検討中の方
○ BL19B2でのSAXS/USAXS実験の課題が採択された、もしくは申請中の方
なお、応募者多数の場合、実習参加をお断りする場合がありますのでご了承ください。

募集定員
○ 測定実習(7/30):5グループ、1グループ3名以内
○ 解析実習(7/31): 5グループ、1グループ3名以内
各実習に個別に参加できますが、両実習参加される方を優先いたします。
 両実習参加をご希望される方は、測定実習後の宿泊場所の確保をお願いします。
(その他注意事項10参照ください)

実習について
○ 1日目 測定実習
各グループ1時間程度の測定実習を行います。
各グループ最大10個の試料を持ち込むことができます。
持込みサンプルに関するホルダー(35 mmスライドマウント)等消耗品は、参加者でご用意ください。

○ 2日目 解析実習
標準的な測定データを用いた解析のデモを行います。本研修会で対象とする解析手法は粒子散乱データを対象としたものとします。解析ツールはJASRI産業利用・産学連携推進室においてPythonを用いて開発したプログラムを用います。その後、チューターの個別指導のもとで解析実習を行います。

両日参加の方は、1日目のグループ実習の合間に2日目の解析実習で利用するjupyter-notebook形式(ipynb)のコードと解析デモンストレーション用測定データを配布し、参加者ご自身の持ち込みPC上で解析する環境を整備します。解析環境として、JupyterLabをインストールします(https://github.com/jupyterlab/jupyterlab-desktop#readme)。但し、JupyterLabの環境をすでにお持ちの方は、現状の環境を使用します。二日目の解析実習のみにご参加の方は、事前にコードとデータを配布し、web会議等で解析環境整備のレクチャーをいたします。


申込み方法
定員に達しましたので募集は締切りました。

申込み締め切り
2024年6月28日(金) 12:00
(応募者多数の場合は、締切日以前に募集を終了することがあります。)


その他注意事項
1)持ち込み試料の制限は以下の通りです。
 ○ 測定に使用するX線のエネルギー(18 keV)で試料の透過率が約30%以上であること。
  (試料厚みの参考値:鉄の場合 約100 µm以下、Siの場合 約2 mm、水の場合 約2 cm以下)
 ○ 持ち込み試料は1グループ最大10個(厳守)
 ○ 安全、法規上問題ないもの
 ○ 汚染、破損、紛失しても構わないもの
 持込試料についての情報(組成、雰囲気など)を申込書に正確にご記載ください。申込者多数の場合の判断基準とさせていただきます。
 試料の保持方法は35 mmスライドマウントを用います。スライドマウントへの取り付け方は試料形態によって変わりますので、申し込み受け付け後、ご相談させていただきます。
 ご希望の試料の形態が、スライドマウントを用いた保持が困難であると判断した場合、ご遠慮いただく可能性があります。
2)データ持ち帰り用のストレージを持参してください。
 USBメモリー(1 GB以上の容量)を推奨いたします。
3)1日目の測定実習の参加にはSPring-8ユーザー登録、放射線従事者登録などの諸手続きが完了されていることが必要です。また、持ち込み希望サンプルについては、安全管理室審査の手続きが必要となります。手続きに関する案内は参加受付後ご連絡させていただきます。
4)学生の方は「学生保険」等に加入していることが必要です。
5)参加者への連絡などはすべてe-mailで行います。参加の手続きにはオンライン登録や書類のダウンロードが必要です。インターネットに接続できる環境をご用意ください。
6)研修会への参加は無料です。
7)研修会参加者への旅費支給等はありません。
8)申込者多数の場合の参加者調整は、当方に一任願います。
9)参加者多数の場合は、締切日以前に募集を終了することがあります。
10)前日及び当日に宿泊が必要な方は、SPring-8交流施設をご利用いただけます。
  (1室シングル2000円/日、ツイン3000円/室)
  ただし、予約手続きについては、参加者確定後に改めてご連絡を致します。


問合せ先
実習担当:内容等に関するお問い合わせについて
(公財)高輝度光科学研究センター
放射光利用研究基盤センター 産業利用・産学連携推進室
担当:桑本 滋生
e-mail:s-kuwamoto@spring8.or.jp
事務局:参加登録に関するお問い合わせ等
(公財)高輝度光科学研究センター
利用推進部 普及情報課
担当:辻本
Tel:0791-58-2785 Fax:0791-58-2786
e-mail:jasri-event@spring8.or.jp

最終変更日 2024-05-29 18:36