BL04B1 X線ラジオグラフィー
問い合わせ番号
INS-0000000415
大容量高圧プレス装置には高分解能CCDカメラが装備され、高温高圧下の試料のマクロな変形の様子をX線ラジオグラフィー法を使って見ることができます(図1)。このX線ラジオグラフィー法は、単に試料に当てるX線の位置を決めるだけでなく、高圧下での試料の変形や融解などの動きを観察するための新しい技術に利用できます。図1に示すように、偏向電磁石からの白色X線は、アンビルの隙間を透過して試料セルに照射され、試料の画像は蛍光板によって映し出されます。その後、画像は増幅され、高分解能CCカメラで検出されます。試料画像はリアルタイムでコンピューターに取り込まれ、保存されます。最近、高倍率レンズと高速度CCDカメラを組み合わせることによって、画像を4ミクロン/ピクセルの分解能でかつ、1/125秒間隔で取り込むことのできる新しいX線ラジオグラフィーシステムが導入されました(図2)。この高速X線ラジオグラフィーシステムは、落球法を用いた高圧下のメルトの粘性実験に利用されています。
図1. 大容量高圧プレス装置を用いたX線ラジオグラフィーシステムの概略図
図2. 高倍率レンズと高速度CCDカメラによる新型X線ラジオグラフィーシステム
最終変更日
2019-11-21 17:07