大型放射光施設 SPring-8

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BL04B2 二軸回折計

問い合わせ番号

INS-0000000418

非晶質物質用二軸回折計

Q)を高い散乱ベクトルQまで測定し、高実空間分解能の実空間関数を得ることを目的として設計された。高温の実験を容易にするために、耐荷重のある試料ステージを備えた水平型の2θ軸を採用し、高エネルギーX線(E > 50keV)の利用により偏光因子の影響を受けない低角度の実験を実現した。

  • 表1 非晶質物質用二軸回折計の可動部

    2θ軸
    2main -10 ∼ 150° Δθ = 0.001
    2sub -120 ∼ 10° Δθ = 0.001
    試料ステージ θ -180 ∼ 180° Δθ = 0.001
    X ± 10 mm  
    Y ± 10 mm  
    Z ± 10 mm  
    Rx ± 3°  
    Ry ± 3°  
    コリメータ Xc ± 10 mm  
    Zc ± 10 mm  
    Rcy ± 10°  
    Rcz ± 180°  
    Xt ± 15 mm  

  • 表2 利用可能なX線のエネルギーと到達可能なQ値

    X線のエネルギー (keV) 到達可能なQ-1)
    37.8 keV (Si 111) 0.1 ∼ 22
    61.7 keV (Si 220) 0.16 ∼ 36
    113.3 keV (Si 333*) 0.3 ∼ 40

    *Si 111の3次光を利用した場合

    Fig. 1. 非晶質物質用二軸回折計 [1]
    (a) イオンチャンバー, (b) 入射スリット,
    (c) θ軸, (d) 真空チャンバー,
    (e) ビームストップ, (f) 受光スリット,
    (g) 2θ軸, (h) Ge半導体検出器

    Fig. 2. 典型的な酸化物ガラスの構造因子S(Q)[1, 2]

    Fig. 3. 二軸回折計用高温 (∼ 1200°C) 電気炉


参考文献

  1. S. Kohara, K. Suzuya, Y. Kashihara, N. Matsumoto, N. Umesaki, and I. Sakai, Nucl. Instr. and Meth. A 467-468, 1030 (2001).
  2. S. Kohara and K. Suzuya: Nucl. Instr. and Meth. B, 199 (2003) 23.
最終変更日 2006-02-10 17:00