BL09XU 概要
問い合わせ番号
INS-0000000436
ビームラインの概要
BL09XUは、硬X線光電子分光(Hard X-ray Photoelectron Spectroscopy: HAXPES)専用ビームラインとして再整備され、2021B期より利用を再開します。本ビームラインは周期長32 mmのアンジュレータ、液体窒素冷却モノクロメータを有するSPring-8 標準の硬X線ビームラインです。実験ハッチ1と2にはそれぞれ特徴の異なるHAXPES装置をタンデム配置しており、測定目的に応じて装置を使い分けることが可能です。さらに、それぞれの装置において、ダブルチャンネルカットモノクロメータやダブルダイヤモンドX線移相子、長尺集光ミラー等の最先端の光学系を利用したHAXPES計測が可能です。これらの最先端光学系を利用した計測例として共鳴HAXPES計測があります。これまでhn=6, 8, 10 keVの固定エネルギー利用に限定されてきたHAXPES計測において、吸収端を跨ぐ範囲で入射光エネルギーを掃引することで、HAXPESの持つバルク敏感性(hn=8 keVのときに検出可能深さは約20 nm)に加え、元素・軌道選択性を付与した電子状態解析が可能です。
研究分野
- 高エネルギー分解能による埋もれた界面の電子状態解析
- 吸収端を利用した共鳴励起による元素・軌道選択電子状態解析(共鳴HAXPES)
- 集光ビーム利用と角度分解測定による局所3次元空間分解電子状態解析
- ダイヤモンドX線移相子を用いた偏光依存光電子分光
- 低温下の光電子計測による物性科学および応用材料科学
キーワード
- 測定手法
硬X線光電子分光、吸収分光との複合計測 - 装置
硬X線光電子分光装置、長尺集光ミラー、チャンネルカットモノクロメータ、X線移相子、広取込角対物レンズ、シリコンドリフト検出器(SDD)
光源と光学系
- ビームラインの模式図
- 試料位置でのX線特性(設計値)
エネルギー範囲 4.9-12 keV(Si 220 DCCM, Si 311 DCCM)/ 6,8,10 keV(Si 333/444/555 CCM) エネルギー分解能 <300 meV @ 4.9-12 keV(Si 220/311 DCCM),36 meV @ 7.94 KeV(Si 444 CCM) 光子数 6.0 × 1012 phs/s(E=7.94 keV @ 100 mA, Si 311 DCCM) ビームサイズ(FWHM) 1 (V) × 20 (H) µm2(EH1), 1 (V) × 11 (H)/ 1 (V) × 1 (H) µm2(EH2) 直線/円偏光度(移相子利用時) >90% @ E=5.95-9.5 keV
実験ステーション
文献検索
BL09XU PUBLICATION SEARCH / BL47XU PUBLICATION SEARCH
連絡先
(注)e-mailアドレスは@マーク以下を省略していますので、アカウントの後に@spring8.or.jpを付けてください。
髙木 康多
(公財)高輝度光科学研究センター(JASRI)
〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1丁目1-1
Phone : 0791-58-0833
FAX : 0791-58-0830
e-mail : ytakagi
保井 晃
(公財)高輝度光科学研究センター(JASRI)
〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1丁目1-1
Phone : 0791-58-0833
FAX : 0791-58-0830
e-mail : a-yasui
唐 佳藝
(公財)高輝度光科学研究センター(JASRI)
〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1丁目1-1
Phone : 0791-58-0833
FAX : 0791-58-0830
e-mail : jiayi.tang