ナフィオンにおける鉄イオンの拡散状態の測定
問い合わせ番号
SOL-0000001311
ビームライン
BL09XU(HAXPES I)
学術利用キーワード
A. 試料 | 有機材料 |
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B. 試料詳細 | 高分子有機材料, 環境関連物質 |
C. 手法 | 非弾性散乱, 核励起、メスバウアー過程 |
D. 手法の詳細 | 非弾性分光, 核励起及び核共鳴 |
E. 付加的測定条件 | 室温, 時分割(ナノ秒) |
F. エネルギー領域 | X線(4~40 keV) |
G. 目的・欲しい情報 | 結合状態, フォノン |
産業利用キーワード
階層1 | 電池, 化学製品 |
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階層2 | 二次電池、太陽電池, 燃料電池 |
階層3 | 電極 |
階層4 | 表面・界面, 原子間距離 |
階層5 | 散乱 |
分類
A40.40 表面・界面化学, A60.20 環境物質, A80.34 触媒化学, A80.36 電気化学
利用事例本文
核共鳴非弾性散乱はある特定の元素のフォノン状態密度を調べることのできるユニークな手法です。この手法を用いることで、メスバウアー元素を含む固体、液体、非晶質等の局所振動状態を測定することができます。核共鳴散乱がメスバウアー元素だけにより生じることから、溶液中の特定元素の振動状態だけをとりだして解析することが可能です。図に示すのは、イオン交換膜として知られるナフィオン中の鉄イオンについて測定した核共鳴非弾性散乱スペクトルです。この結果から、室温におけるナフィオン中での鉄イオンの拡散の様子がわかりました。
図 ナフィオン中の鉄イオンについて測定した核共鳴非弾性散乱スペクトル(a)
と核共鳴前方散乱による分解能関数(b)
画像ファイルの出典
所内報
誌名
Reaearch Frontiers 1997/1998
ページ
22
測定手法
画像ファイルの出典
図なし
測定準備に必要なおおよその時間
時間
測定装置
参考文献
文献名 |
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J. Phys. Soc. Jpn 69 (2000) 4049 |
関連する手法
アンケート
SPring-8だからできた測定。他の施設では不可能もしくは難しい
本ビームラインの主力装置を使っている
同種実験は本ビームラインの課題の30%以上を占めている
測定の難易度
中程度
データ解析の難易度
熟練が必要
図に示した全てのデータを取るのにかかったシフト数
2~3シフト