BL12B2 概要
問い合わせ番号
INS-0000000574
ビームラインの概要
BL12B2はSPring-8における台湾ビームライン(BL12)の一部です。このビームラインは、原子レベルの分解能で生物構造の構造解析と物質科学の実験を行うことが出来ます。様々な分光器やミラーなどを用いて、7~35 keVの分解能ΔE/E ∼10-4の単色X線を使用する事が可能です。また、X線吸収分光(XAS)、粉末X線回折(PXD)、X線散乱(XRS)、蛋白質構造解析(PX)が行える4つの実験ステーションが設置されています。
研究分野
- X線吸収分光
- 粉末X線回折
- 高分解能X線散乱
- 蛋白質構造解析
キーワード
- 分野
ナノ構造, 量子ドット及び量子井戸、高圧下EXAFS、電荷密度波(CDW)、蛋白質構造解析 - 装置
湾曲イメージプレート回折装置、Huber社製6軸回折装置
光源と光学系
ビームラインの光学系はSPring-8のBMの標準的なものを採用しています(図1)。ビームラインは3つの主要な装置から構成されています。 (1) ビームラインの上流にあるストライプ (Rh + Si)状のコリメーターミラー(CM) はビームのコリメーション、高調波の除去、熱負荷の軽減の役割を担っています。(2)その下流にある二結晶分光器(DCM)はSPring-8標準のもので、5~70keVのエネルギーのビームを分光することができます。(3)最後にRhコートされたトロイダル集光鏡(FM)によりビームをPX実験時の試料位置に集光するように構成されています。またこの時の試料位置のビームのスポットサイズは250 µm × 250 µmで、ビーム強度は12.4 keVで2 × 1011 photons/sec/Si (111)です。 ビームラインは以下の3つのモードのいずれかで実験を行うことができます(図2)。
白色光モード停止中- 高エネルギー領域単色光モード (光のエネルギー25 < E < 70 keV、 分解能:ΔE/E ∼ 10-4)
- 中間エネルギー領域単色光モード (光のエネルギー5 < E < 25 keV、分解能:ΔE/E ∼ 10-4)
図1. BL12B2のビームラインの概略図
- 試料位置でのX線
-
単色光モード
エネルギー領域 7∼ 35 keV エネルギー分解能 ΔE/E = 10-4 ビーム強度 1010 ∼ 1012ph/sec ビームサイズ 0.25 (v) × 0.25 (H) mm2 at PX
実験ステーション
現在、X線吸収分光装置(XAS)、粉末X線回折装置(PXD)、X線散乱装置(XRS)、蛋白結晶構造解析装置(PX) の4つの実験ステーションが稼働中です。装置は2001年2月までにXAS,PXD,XRSの順で整備され、2002年9月にPXの整備が完了しました。図はBL12B2の稼動中の4つの実験ステーションです。
- X線吸収分光装置(XAS)
- 粉末X線回折装置(PXD)
- X線散乱装置(XRS)
- 蛋白結晶構造解析装置(PX)
文献検索
BL12B2 PUBLICATION SEARCH
連絡先
石井 啓文(イシイ ヒロフミ)
〒679-5148 兵庫県佐用郡佐用町光都1丁目1-1
NSRRC、台湾ビームライン事務所
Phone : 0791-58-1867
FAX : 0791-58-1868
e-mail : h_ishiispring8.or.jp
廖彦發(リャオ イェンファ)
〒679-5148 兵庫県佐用郡佐用町光都1丁目1-1
NSRRC 台湾ビームライン事務所
Phone : 0791-58-1867
FAX : 0791-58-1868
e-mail : liao.yenfansrrc.org.tw
吉村 政人(ヨシムラ マサト)
〒679-5148 兵庫県佐用郡佐用町光都1丁目1-1
NSRRC、台湾ビームライン事務所
Phone : 0791-58-1867
FAX : 0791-58-1868
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