大型放射光施設 SPring-8

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パーソナルツール
 

前立腺癌骨転移巣での骨微細構造とミネラル化度の解析

  • 初心者向け

問い合わせ番号

SOL-0000001435

ビームライン

BL20B2(医学・イメージングI)

学術利用キーワード

A. 試料 無機材料, 生物・医学
B. 試料詳細 生体(in vitro), 生体高分子、結晶
C. 手法 吸収、及びその二次過程
D. 手法の詳細
E. 付加的測定条件 三次元画像計測(CT等), 室温
F. エネルギー領域 X線(4~40 keV)
G. 目的・欲しい情報 局所構造, 形態・巨視的構造

産業利用キーワード

階層1 製薬, その他
階層2 製剤
階層3 生体
階層4 密度, 内部構造, 形態
階層5 イメージング

分類

M60.20 X線CT

利用事例本文

放射光X線を用いたCTはヒトや動物の骨試料を非破壊的に調べることのできる高精度な手法です。この手法を用いることで、海綿骨や皮質骨の微細構造やミネラル化の状態を測定することができます。放射光CTでは単色化された平行ビームを利用するため、微小焦点のX線管を用いたマイクロCTと比べて測定精度が優れています。
図に示すのは、前立腺癌骨転移巣の標本を測定して得られた、海綿骨骨梁の三次元構造とミネラル化度の分布です。この結果から、前立腺癌で見られる造骨性骨転移巣には骨吸収による骨破壊像が多く混在し、また、骨ミネラル化度の状態が他の骨硬化性病巣とは異なることがわかりました。

[ T. Sone, T. Tamada, Y. Jo, H. Miyoshi and M. Fukunaga, Bone 315, 432-438 (2002), Fig. 3A, 4,
©2002 Elsevier, Inc. ]

画像ファイルの出典

原著論文/解説記事

誌名

Bone. 2004 Aug;35(2):432-8.

図番号

測定手法

画像ファイルの出典

図なし

測定準備に必要なおおよその時間

3 シフト

測定装置

装置名 目的 性能
X線CT装置 物体の3次元内部構造を調べる 空間分解能約10um

参考文献

関連する手法

アンケート

本ビームラインの主力装置を使っている

測定の難易度

初心者でもOK

データ解析の難易度

中程度

図に示した全てのデータを取るのにかかったシフト数

2~3シフト

最終変更日 2006-03-31 16:20