単色放射光 CT による皮質骨微細構造イメージング
問い合わせ番号
SOL-0000001437
ビームライン
BL20B2(医学・イメージングI)
学術利用キーワード
A. 試料 | 生物・医学 |
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B. 試料詳細 | 生体組織、細胞系等, 生体材料 |
C. 手法 | 吸収、及びその二次過程 |
D. 手法の詳細 | |
E. 付加的測定条件 | 三次元画像計測(CT等), 室温 |
F. エネルギー領域 | X線(4~40 keV) |
G. 目的・欲しい情報 | 局所構造, 形態・巨視的構造 |
産業利用キーワード
階層1 | その他 |
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階層2 | |
階層3 | 生体 |
階層4 | 密度 |
階層5 | イメージング |
分類
M60.20 X線CT
利用事例本文
単色放射光CTは非破壊で内部マイクロ構造を調べることのできる高精度な手法です。この手法を用いることで、今までは計測困難であった皮質骨内の脈管構造ネットワークの幾何学的特徴を測定することができます。骨内の脈管は骨に栄養を送る血管が走行する重要な構造です。さらに単色放射光を利用することで、ビームハードニングの影響を受けずに骨部分と脈管部の分離が容易となり、骨内のミネラル分布の定量化も可能となります。図に示すのは、ラット脛骨骨幹部の脈管構造に対する廃用の影響を測定した結果です。これより、廃用による骨萎縮とともに脈管ネットワークが退行することが明らかになり、廃用性骨萎縮(骨粗鬆症)には骨血流の低下が関与していることがわかりました。
[ T. Matsumoto, M. Yoshino, T. Asano, K. Uesugi, M. Todoh and M. Tanaka, Journal of Applied Physiology 100, 274-280 (2006), Fig. 4,
©2006 American Physiological Society ]
画像ファイルの出典
原著論文/解説記事
誌名
Journal of Applied Physiology, in press
図番号
測定手法
画像ファイルの出典
図なし
測定準備に必要なおおよその時間
1 時間
測定装置
参考文献
文献名 |
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Matsumoto et al., Journal of Applied Physiology, in press |
関連する手法
アンケート
SPring-8だからできた測定。他の施設では不可能もしくは難しい
本ビームラインの主力装置を使っている
測定の難易度
初心者でもOK
データ解析の難易度
中程度
図に示した全てのデータを取るのにかかったシフト数
2~3シフト