血管造影による腫瘍増殖過程の観察
問い合わせ番号
SOL-0000001443
ビームライン
BL20B2(医学・イメージングI)
学術利用キーワード
A. 試料 | 生物・医学 |
---|---|
B. 試料詳細 | 生体(in vivo) |
C. 手法 | 吸収、及びその二次過程 |
D. 手法の詳細 | |
E. 付加的測定条件 | 二次元画像計測, 時分割(ミリ秒) |
F. エネルギー領域 | X線(4~40 keV) |
G. 目的・欲しい情報 | 形態・巨視的構造 |
産業利用キーワード
階層1 | 製薬, その他 |
---|---|
階層2 | 製剤 |
階層3 | 薬物, 生体 |
階層4 | 形態 |
階層5 | イメージング |
分類
A80.90 その他
利用事例本文
体重3~4kgのウサギの耳介へ腫瘍細胞を移植し、1~7日経過した後での腫瘍の増殖過程を、微小血管造影で観察し、この結果を図1にまとめました。図の下段は上段の画像と同じであり点線が、腫瘍の大きさと位置を示しています。従来にない微小な血管構築の画像化が可能となり、前臨床試験へ適用すれば、早期診断や新しい癌治療法の研究のための有効な手段となるであろうと考えられます。
図1 ウサギ耳介腫瘍の移植後1~7日での撮影結果
[ K. Umetani, T. Yamashita, N. Maehara and S. Imai, 映像情報メディア学会誌 56, 492-494 (2002), Fig. 3,
©2002 映像情報メディア学会 ]
画像ファイルの出典
原著論文/解説記事
誌名
Journal of Institute of Image Information and Television Engineers 56(3) 492-494 (2002)
図番号
3
測定手法
微小血管造影のため、ハイビジョン級で走査線数1050本の、X線直接変換型撮像管カメラを用いた解像度6~10µmの撮影装置を開発しました。そして、腫瘍移植ウサギの実験で、解像度10µmのモードでの撮影で20~30µm径の腫瘍血管が画像化でき、悪性腫瘍に伴う微小血管の動態観察が可能となりました。
画像ファイルの出典
図なし
測定準備に必要なおおよその時間
3 時間
測定装置
装置名 | 目的 | 性能 |
---|---|---|
血管造影装置 | 微小血管造影 | 解像度6~10μm |
参考文献
文献名 |
---|
映像情報メディア学会誌 56(3) 492-494 (2002) |
関連する手法
特になし
アンケート
SPring-8だからできた測定。他の施設では不可能もしくは難しい
測定の難易度
中程度
データ解析の難易度
中程度
図に示した全てのデータを取るのにかかったシフト数
2~3シフト