大型放射光施設 SPring-8

コンテンツへジャンプする
» ENGLISH
パーソナルツール
 

BL22XU 単色X線実験用高温高圧プレス装置

問い合わせ番号

INS-0000000478

単色X線実験用高温高圧プレス装置

 高温高圧下での物質の構造と性質を研究するために、SMAP-180 (SPring-8 Multi-Anvil Press with maximum load of 180 ton)が設置されている。 このプレスは 約10 GPa、2000 Kまでの圧力・温度状態を生成できる。このプレスを用いて角度分散型X線回折測定とX線吸収を用いた密度測定が可能である。角度分散型X線回折法は強度の正確さと分解能の点で、マルチアンビルプレスで通常用いられるエネルギー分散型X線回折法より優れている。角度分散型X線回折法では、回折パターンはフラットパネル検出器を用いて測定される。70 keVまでの高強度、高エネルギー単色X線を使うことで、広いQレンジに亘る精密なX線回折実験が可能である。高エネルギーX線の使用によって重元素の測定も可能である。吸収測定においては、二つのイオンチェンバーを用いる。また、専用のアタッチメントを用いることで、室温で1 MPa未満の水素ガスを印加した際のX線回折その場観察、時分割X線回折測定が実施可能である。

SMAP-180

図1 単色X線実験用高温高圧プレス装置

最終変更日 2019-11-22 09:12