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BL29XU 概要

問い合わせ番号

INS-0000000511

研究分野

  • X線光学、特にコヒーレントX線光学

キーワード

  • 研究分野
    コヒーレントX線光学
  • 装置
    光学定盤、精密ゴニオメーターおよびステージ、標準的X線検出器と電子機器

光源と光学系

 光源はSPring-8標準真空封止アンジュレータです。磁場の周期長は32 mmで、周期数は140です。ギャップを8.8 mmから50 mmまで調整することにより、基本波のエネルギーを4.9から18.7 keVまでカバーします。フロントエンドスリットは光源から28.9 mに位置します。最大開口は 1 × 1 mm2です。光学ハッチには、光源から43.2 mの位置にSPring-8標準型分光器があります。角度スキャンの範囲は3から27度で、Si 111に対しエネルギー範囲は37.8から4.4 keVまでに相当します。 対称Si 111結晶は3つの250 Wヘリウム冷凍機を用いた閉ループ液体窒素で間接冷却されます。 一組のロジウムコート垂直跳ねミラーもまた光学ハッチに備えられています。一組のロジウムコート垂直跳ねミラーは、高調波除去や垂直集光に用いることができます。上跳ねおよび下跳ねミラーはそれぞれ光源から47.35 mと48.50 mの位置にあります。長さは共に400 mmです。光学ハッチの最下流には、4象限スリットがあります。スリットの横刃および縦刃はそれぞれ光源から50.295 mと50.565 mの位置にあります。さらに光学ハッチには、高速シャッターが光源から46.635 mに備えられており、外部TTL信号に同期して動作させることが出来ます。

  • 試料位置でのX線

    エネルギー範囲 真空封止アンジュレータ(一次光:5 ∼ 19 keV、三次光:15 ∼ 56 keV)
    シリコン分光器(4.4 ∼ 37.8 keV)
    エネルギー分解能 ∼ 1.3 × 10-4
    光子フラックス 6 × 1013 photon/s (@10 keV)
    ビームサイズ (FWHM) 0.7 (V) ×1.6 (H) mm2 (EH1)
    0.8 (V) ×1.9 (H) mm2 (EH2)
    1.2 (V) × 2.9 (H) mm2 (EH3)
    12 (V) × 28 (H) mm2 (EH4)

ビームラインの全体図
光学ハッチの詳細図

実験ステーション

 EH1は光源から52 mの位置にあり、大きさは、5 (光軸方向) × 3 (W) × 3.3 (H) m3です。EH2は60.2 mの位置で、大きさは、10 (光軸方向) × 4.25 (W) × 4.5 (H) m3です。 EH3は92 mの位置で、大きさは、8 (光軸方向) × 4 (W) × 3.3 (H) m3です。EH4は987 mの位置で、大きさは、6 (光軸方向) × 3 (W) × 3.3 (H) m3です。これらハッチに常設の装置はありません。すべての実験ステーションでは以下の装置が利用可能です。

  • 光学定盤
    • 2.0 (光軸方向) × 1.0 (W) m2
    • 1.2 (光軸方向) × 0.9 (W) m2
  • 精密ゴニオメーターとステージ
  • 標準的X線検出器
    • ダイオード検出器 (APD, PIN)
    • シンチレーションカウンター
    • 電離箱、他。
  • 標準的電子機器
    • NIMビン、電源、カウンター/タイマー、MCA、SCA、電流増幅器、他。
    大きい光学定盤の概略図
    ゴニオメーターをマウントする6つのXYキャリアと、検出器や小さなステージ用の5つのYキャリアを有している。

文献検索 

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連絡先

(注)e-mailアドレスは@マーク以下を省略していますので、アカウントの後に@spring8.or.jpを付けてください。

香村 芳樹
理化学研究所 放射光科研究センター
〒679-5148 兵庫県佐用郡佐用町光都1丁目1-1
Phone : 0791-58-0802 内3823
FAX : 0791-58-2807
e-mail : kohmura

最終変更日 2024-04-05 15:38
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