コンクリート空隙構造の観察
問い合わせ番号
SOL-0000001705
ビームライン
BL47XU(マイクロCT)
学術利用キーワード
A. 試料 | 無機材料 |
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B. 試料詳細 | 絶縁体・セラミックス, 結晶性固体 |
C. 手法 | 吸収、及びその二次過程 |
D. 手法の詳細 | |
E. 付加的測定条件 | 三次元画像計測(CT等), 室温 |
F. エネルギー領域 | X線(4~40 keV) |
G. 目的・欲しい情報 | 欠陥、転位、歪み, 形態・巨視的構造 |
産業利用キーワード
階層1 | 建設, 工業材料 |
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階層2 | コンクリート |
階層3 | |
階層4 | 内部構造 |
階層5 | イメージング |
分類
A80.30 無機材料, M60.20 X線CT
利用事例本文
X線CTは,コンクリートの空隙構造観察の唯一の手段である.コンクリートに含まれるセメント部分は多孔質で,その空隙がコンクリート品質を劣化させる化学成分の侵入と溶出の経路と推定されている.X線CTは,空隙を3次元的に非破壊で直接観察する初めての手段である.左の図は,普通ポルトランドセメント組織の断面図である.黒い部分が空隙になる.上部左側に砂成分が存在する.人工的にカルシウム成分を溶出(leaching)させて空隙量を増やしている.空隙部分を抽出するため,これを2値化し立体的に合成したものが右の図である.これを詳細に観察することにより,空隙の立体構造を把握し,そこから劣化メカニズムの把握につなげる.
[ T. Hitomi, Y. Mita and N. Takeda, コンクリート構造物の補修,補強,アップグレード論文報告集 5, 223-228 (2005), Fig. 7, 16,
©2005 日本材料学会 ]
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原著論文/解説記事
誌名
コンクリート構造物の補修,補強,アップグレード論文報告集(日本材料学会),Vol5 (2005) 223-228.
図番号
測定手法
画像ファイルの出典
図なし
測定準備に必要なおおよその時間
1 シフト
測定装置
装置名 | 目的 | 性能 |
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X線CT装置 | 物体の内部構造を調べる | 空間分解能で1ミクロン程度 |
参考文献
文献名 |
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高輝度X線CTを用いたコンクリートのカルシウム溶脱の評価,材料学会シンポジウム投稿中 |
関連する手法
アンケート
SPring-8だからできた測定。他の施設では不可能もしくは難しい
本ビームラインの主力装置を使っている
測定の難易度
初心者でもOK
データ解析の難易度
中程度
図に示した全てのデータを取るのにかかったシフト数
1シフト以下